年度 | 2010 |
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科目名 | 国際金融論 |
教員名 | 足立 茂 |
授業概要 | 戦後半世紀を経て、世界経済やそれを支える国際金融システムも大きな変革期を迎えている。「アジアの奇跡」も東南アジアの通貨危機勃発によって、土台が揺さぶられている。一方欧州では99年1月新通貨「ユーロ」が誕生、国際金融面だけではなく、経済全般、政治面でも大きな影響力を及ぼしつつある。これらのことは、一見われわれの生活とは無縁のようであるが、経済や社会のグローバル化によって、有形無形の影響をわれわれに及ぼしつつある。この講義では特に国際金融制度等マクロ的な面にスポットを当てる。 |
授業計画 | 1.国際通貨制度の役割と性格(第1~3回) 2.国際通貨制度の変遷 Ⅰ.国際金本位体制(第4回) Ⅱ.国際金為替本位体制(第5~6回) Ⅲ.ブレトンウッズ体制(第7~8回) Ⅳ.スミソニアン体制(第9~10回) Ⅴ.変動相場制(第11回) 3.欧州通貨統合(第12回) ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 期末のテスト(論述中心)を基本とする。小テストを行うことがある(事前の予告はしない。遅刻者は受験できない)。出席と質問提起、授業中の意見提出状況等も加味する。一定の出席回数を充たさない者は期末試験受験資格を自動的に失う(連絡はしない)。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 国際金融はサブプライムロ-ン問題に端を発した信用バブル崩壊による世界的金融危機を経て、新興国の存在感の高まり、基軸通貨ドル体制の揺らぎ、金融規制強化の動きなどダイナミックに変化しつつある。国際金融は一見とっつきにくいようにみえるが、為替レ-トはどのようにして決まるのか、基軸通貨や国際通貨になるにはどのような条件が充足されるべきか、通貨危機はなぜ起こり伝播するのか、通貨が統合されるとはどういうことなのか、など興味が尽きないテーマが多い。国際金融に関連する記事は毎日、新聞に掲載されているので目を通しておくこと。 |