年度 | 2010 |
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科目名 | 倫理学 |
教員名 | 山崎 裕子 |
授業概要 | この授業では、愛が損なわれると罪となるという視点から、キリスト教倫理を考えていく。キリスト教は愛についてどのように考えるのか、なぜ悪い行いをしてしまうのか、罪と悪はどのように関係するのかなどを、複数の思想家たちの思索をたどりながら比較・考察する。テキストは用いず、必要に応じてプリントを配布する予定である。 |
授業計画 | 1.エピクロスのディレンマ 2.神の愛 3.カリタス、ディレクティオ、アモル 4.アガペーとフィリア 5.悪の種類 6.罪と悪 7.自由意志と悪 8.秩序と悪 9.原罪と悪 10.悪と無知 11.罪を是正する悪 12.愛のきずな 13.授業内容に関する質疑応答 14.予備日 ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 授業中に時々書いてもらう意見と学期末の試験によって評価する。毎回出席を取り(ただし、出席点はない)、通算して3分の2以上出席している受講生のみ試験を受ける資格がある。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 愛について考えてみたことがある人でも、悪について考えたことがある人はほとんどいないであろう。しかし、悪の問題は愛の問題と同様に私たちに一番身近で、誰しも自分の体験に基づいて考えられることの一つである。授業は前に扱った内容を踏まえて進められるので、授業の流れを理解するよう努力することが必要である。具体的なことのみならず抽象的なことも考えることが好きな人に受講してもらいたい。 |