専門ゼミナール I

年度 2009
科目名 専門ゼミナール I
教員名 工藤 政博
授業概要 航空業界に関心を持つ受講生に対して航空会社の実務経験に基づき、今日の世界及びわが国の航空業界の現状をわかりやすく解説するとともに、国が政策として掲げるアジアゲートウェイ構想や2010年に予定されている成田空港の発着枠増加と羽田空港の国際化、あるいはまたLLCと呼ばれるローコストキャリアーの台頭がこれからの日本の航空会社の経営にどのような影響を及ぼすのかについて受講生と一緒に検証する。また我が国で観光立国が叫ばれている中、ツーリズム推進に果たす航空の役割についても検証する。
業界研究を通して航空産業が人、モノの輸送を担うことにより、地方活性化のための交流人口の増加、国際文化交流の促進に貢献していることを理解します。
授業計画 前半は講義形式で航空業界全般、航空を中心とした観光、物流などについて講義、後半はグループ別の調査、研究と全日空など関係業界への訪問を実施する。研究テーマは講義の中から各自で選択し、グループ毎の発表を経てレポートにまとめる。
評価方法 出席状況及び授業態度 40%、講義中に随時実施する小テスト、レポート60%
教科書
参考書
メッセージ 航空・ツーリズム業界に関心のある学生であればどなたでも受講可能。受講に当たっては、航空・観光関係のニュース、新聞記事などに目を配り、内外の政治・経済・文化・環境問題などの動向が航空・ツーリズム業界に与える影響について常日頃から関心を持ってその背景を洞察して欲しい。
カテゴリー: 2009

社会学原論 II

年度 2009
科目名 社会学原論 II
教員名 日吉 昭彦
授業概要 この授業は、メディアを介在した人間の相互作用という観点から、社会学を学ぶメディア社会学の各論です。社会変動やコミュニティ、ポスト・コロニアリズムなど、社会学のキーワードをテーマとして、メディア社会学の研究の成果を学ぶとともに、実践的な社会学的アプローチを身に付けることも合わせて目標とします。 まずはじめに、メディア論的アプローチやシカゴ学派の社会学のアプローチ、文化社会学のアプローチから、メディア社会学の考え方について学びます。次に、社会的現実のメディアへの反映という観点から、現実社会の変化や変動についてメディアから学ぶアプローチを紹介します。また、人々の主体的な情報行動という観点から、コミュニティを創出するメディアの役割や機能について学びます。最後に、人やモノ、情報の国際移動が盛んになるグローバル化のなかで、国境を越えて人々のつながりや絆を創造=想像するメディアの諸相を学びます。
授業計画 イントロダクション ~メディアから社会を学ぶ~
A. メディア社会学の考え方
メディア論とメディア社会学
シカゴ学派の社会学からのアプローチ
メディア・スタディーズと文化社会学からのアプローチ
B. メディアに反映する社会変動と社会運動
メディアのなかのエスニシティ・イメージとアイデンティティ
女性雑誌とフェミニズム研究
ステレオタイプとメディアの文化多様性
C. 地域メディアとコミュニティ
地域メディアの発展と個性の時代
広報のメディア社会学
エスニシティの空間を創出するエスニック・メディア
D. 人と情報の国際移動とポスト・コロニアリズム
文化社会学におけるディアスポラ概念
海外在住ベトナム系住民のメディア実践とグローバル社会
韓流ブームの社会学的考察
評価方法 授業への出席やシラバスのテーマに関連したレポートなどを総合した平常点を50%、期末に行う試験を50%の割合で評価します。成績評価の規準は、授業への積極的な参加を前提に、試験においてAA)授業内容の理解と独創性を合わせ持ち、出題意図に則した論述となっている、A)授業内容を理解し、出題意図に則した論述となっている、B)授業内容の理解あるいは論述の仕方などでやや不足がある、C)授業内容の理解と論述の仕方などで難点がある、D)課題がこなせていない、とします。
教科書
参考書
メッセージ 新しいメディアの動向にアンテナを張って授業に臨んでほしいと思います。また、批判的なまなざしで日常からメディアに接することや、暮らしのなかにある情報の積極的な利用者になって、日常生活のなかでメディア社会学の実践を行ってほしいと思います。
カテゴリー: 2009

英文学 I

年度 2009
科目名 英文学 I
教員名 小林 ひろみ
授業概要 日本で接することのある英文学作品と作家を中心に、原文を一部鑑賞することにより、その作風や思想に触れることを狙います。現代の英語文化の世界では著者のエスニック背景やジェンダーも念頭に入れる必要がありますが、いわゆる大衆文学もその影響力を考慮して取り上げます。ただ、現代英文学を鑑賞するには、その土台となっている過去の文学遺産、特にシェークスピアと聖書の影響を無視できないので、これらについても軽く触れます。また英詩も、英語の美しさに触れるには重要な分野です。細切れですが、様々なジャンルをできる限り網羅して、英文学の感覚を養う一助としたいと思います。また、適切なものがあれば映画やビデオなども使いたいと思います。
授業計画 1回目:Jane Austen, The Bronte Sisters
2回目:Aldous Huxley, George Orwell
3回目:D. H. Lawrence, Joseph Conrad
4回目:Kazuo Ishiguro, Amy Tan
5回目:Iris Murdoch, Margaret Drabble
6回目:Nathaniel Hawthorn, William Faulkner, John Steinbeck
7回目:Edgar Alan Poe, Agatha Christie
8回目:Tennessee Williams, Arthur Miller
9回目:James Baldwin, Tony Morrison
10回目:Katherine Mansfield, Patrick White
11回目:William Wordsworth, T. S. Eliot, Robert Frost
12回目:William Shakespeare
13回目:聖書文学
評価方法 授業で取り上げた作家の中から選択してレポートを書く。期末試験ではそれぞれの作家の作風の特徴と時代の流れなどについてチェックする。評価はレポートと期末試験をそれぞれ50%として行う。なお、欠席が三分の一以上の場合は、評価対象としない。レポートの提出期限に遅れた場合は、80%評価とする。ただし2週間以上の遅れは正当な理由のない限り認めない。
教科書
参考書
メッセージ 文学の目的は読者に「楽しさ」を与えることです。文学評論に書かれている「深い思想」とかそういったものは副産物だと私は思います。現代英文学の時代設定をどうとらえるかによっても、知っておくべき作品や作家は変わりますが、英語を理解する人が増えている現代では大きな産業でもあります。膨大な分野のほんの一部でもかじることによって、翻訳と原文の感覚の差を理解し、本物の英文学の面白さを味わってほしいと思います。
カテゴリー: 2009

プロジェクト演習 III

年度 2009
科目名 プロジェクト演習 III
教員名 惠羅 博
授業概要 プロジェクト演習( I 、 II 、 III )は第2セメスターから第6セメスターに配置されている必修科目です。プロジェクト演習は教室での通常の講義型授業と は学習方法が異なり、学生の主体的・能動的な授業への参加姿勢が求められます。プロジェクト演習( I 、 II 、 III )では、「ものづくり」の計画立案と計画通りに進めていくための様々な工夫・手法、実際の「ものづくり」と専門知識・技術との関係理解、共同作業におけるコミュニケーションの役割や技法、協調 作業における情報共有と手段などの大切さを、グループ協調作業による「ものづくり」をとおして気づくこと、プロジェクトを進める上での基本的な手法やスキ ルを身に着けることを狙いとしています。このプロジェクト演習 III では、プロジェクト演習の総仕上げとして、学生発案・企業発案・教員発案のテーマについてプロジェクトチームを編成し、プロジェクト計画の立案、成果物作成、プロジェクトで発生する問題解決をプロジェクトの実践を通じて学習します。
授業計画 第1回 オリエンテーション
授業のねらい
プロジェクトの進め方の説明
第2回 プロジェクト計画の立案
プロジェクト計画書作成
進捗報告
第3回 プロジェクト計画の立案
プロジェクト計画書作成
進捗報告
第4回 要求定義
プロジェクト要求の洗い出し
要求定義書の作成
進捗報告
第5回 要求定義
プロジェクト要求の洗い出し
要求定義書の作成
進捗報告
第6回 要求定義
プロジェクト要求の洗い出し
要求定義書の作成
プロジェクト計画の見直し
進捗報告
第7回 中間発表準備
進捗報告
第8回 中間発表
各プロジェクトの目標、成功基準、成果物、プロジェクト計画、現状の課題と解決案について報告
第9回~第13回 プロジェクト計画に沿ったプロジェクトの実施
進捗報告
第14回 プロジェクト成果のまとめ(中間)
目標達成度の確認、現状の課題と解決案について報告、プロジェクト計画の再考
春学期貢献度表作成
第15回~第24回 プロジェクト計画に沿ったプロジェクトの実施
進捗報告
第25回~第26回 プロジェクト成果発表会準備
第27回 プロジェクト成果発表会
プロジェクト成果の発表
他チーム成果の評価
第28回 プロジェクト成果のまとめ
成果の文書化
秋学期貢献度表作成
評価方法 共同作業におけるコミュニケーション、チームワークとリーダーシップ、役割分担と協調、情報共有などの大切さに気づくことを学習の達成目標とし、以下を総合的に評価します。・グループ発表会の評価・具体的な評価基準とレベルに基づくグループメンバー個人毎の貢献度・各チーム作業報告書の内容成績評価は次の通り。(AA)達成目標をほぼ90%以上満たしている。(A)達成目標をほぼ80%以上満たしている。(B)達成目標をほぼ70%以上満たしている。(C)達成目標をほぼ60%以上満たしている。(D)達成目標に対し、60%未満の達成度である。
教科書
参考書
メッセージ この授業での学習目標は、教員から知識や技術を教えてもらう受身の姿勢で得られるものではなく、創造的な「ものづくり」共同作業の体験を通して「創造的協調作業のつぼ」を会得していくことです。これにより、情報システム学科が提供している様々な専門科目への知的興味が沸いてくること、理論と実践を結びつけることの大切さが理解できることを期待しています
カテゴリー: 2009

情報システムと経営活動(S)

年度 2009
科目名 情報システムと経営活動(S)
教員名 八卷 直一
授業概要 情報学部に入って来て,特にステム学科に入学したのに,「情報システム」とは何かをはっきり説明できなかったり,「コンピュータを勉強するのです」としか言えないのでは恥ずかしい. この科目では,これから学んでいく「情報システム(IS)」とはどんなものか,ISについて何を勉強していくか,特に企業活動との関連で,全般的な展望を与えることをねらう.選択科目ではあるが情報システム学科生は2年生のうちに履修してもらいたい. 情報システムは,組織がその目標を達成するために,情報を集め,蓄え,処理し,伝達し,利用するためのしくみで,仕事の行い方や手順ともいえ,それを支えるために通信系を含んだ情報処理システムがある.従ってその目標に依存していろいろな形のものがあるし,情報処理システムはその一部であるに過ぎない. 特に,情報システムの企画,設計,開発,運用などに関わったり,利用する仕事をしていこうとする者は是非履修されたい.
授業計画 イントロダクション
情報化以前と情報システム化後を比べて,情報システムとは何かを考える
イントロダクション(2)
情報システムの発展と役割を考える
情報システムの分類
情報システム(IS)の分類と基本的役割りを考える
システムとしてのビジネスプロセス
一般システムを考え,ビジネスプロセスをそのようなシステムとみなして,ビジネスプロセスを知る.また付加価値の概念を導入する
情報システムの実際
実際の情報システムがどんなものかを,ある企業の実際の情報システムの例で詳しく見る
情報システムの競争上の役割
競争優位を追及する企業活動の中で果たす情報システムの役割をみる
情報システムの記述方法
情報システムをデータの流れや処理過程を様々な記述方法を通して勉強する.
データベースと情報システム
情報処理システムはいくつかのDBからデータを取り出して新たな処理をし,元のDBに返したり,新たなDBを作ったりということをするものだといえる.DBとは何かとその機能を知っておく.
情報システムトソフトウェア
実際の情報システムはソフトウェアによって実現している。ここでは、ソフトウェアのなんたるかを知る。
情報システムの企画
部門別のシステムを持っていた企業が統合的な情報システムを持つにいたるケースから,システムの企画の重要性を知る.
情報システムの開発
情報システムの開発の諸段階を知ると共に,開発の諸方法,伝統的開発法,プロトタイピング,パッケージの利用などの開発法,あるいは必要なシステムをその都度オンラインで借りてきて使うなどのISの導入法を学ぶ.またプロジェクト管理としての諸相があることを学ぶ.
情報システムと人間
情報システムと人間,環境,社会との関係や情報モラルなどの問題
情報化と社会
情報化あるいは情報システムにより社会がどのように影響されるか変わったか
e-ビジネスとセキュリティ
新しいビジネスモデルとその周辺でのセキュリティーの問題と対策
情報システム産業と人材開発
コンピュータ産業,情報産業の構造の変化と多層化を知り,さらに情報技術試験の制度,情報技術者のキャリアパスなどを知り,今後の学習計画の参考になるようにする
講義の随所で,できるだけ具体的な事例や,情報システムをめぐる新聞記事やカレントな話題に触れるようにする.
評価方法 主としてレポートで評価する。ただし、出席状況と授業のなかで随時行う小テストも参考にする。
教科書
参考書
メッセージ 「情報システム(あるいは単にシステム)」という言葉はよく出て来る.それらは,そこで,新聞を毎日読んで,この用語が出ている記事を見つけて切り抜いておいてみて下さい.(これを使う問題を宿題や期末の課題に出すこともある.) 就職試験のときに必要だからと,その直前になって新聞を取り始めたり,読み出したりしても,読み方もわからず,必要なことを読み取ることもできない.その準備としても,2年のうちから読み始めてください.
カテゴリー: 2009

企業会計(E)

年度 2009
科目名 企業会計(E)
教員名 新井 一夫
授業概要 「ITスキル標準」の「情報化と経営」の一科目です。会計の分野を大きくは簿記会計、財務会計、管理会計、経営分析に区分し、それぞれの中で初級シスアドなどで出題頻度の高い重要なテーマに絞って解説します。広く浅く取り上げていきますので、体系だった説明を致しません。それで、「簿記演習」、「財務会計情報」、「原価情報」、「管理会計情報」などを履修して、不足を補ってください。
授業計画 会計の全体像と仕組み
財務諸表の概要
簿記会計(1)簿記の仕組み(1)
簿記会計(2)簿記の仕組み(2)
簿記会計(3)商品の払出計算と売上原価の計算
簿記会計(4)減価償却
財務諸表の構成
経営分析
原価計算(1)原価計算の仕組み
原価計算(2)原価計算の方法
原価計算(3)標準原価計算
管理会計(1)損益分岐点分析
管理会計(2)リースとレンタル
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 定期試験のペーパーテスト(択一問題)によって評価します。
教科書
参考書
メッセージ 情報システム学科の学生は基本情報技術者試験対策に最適です。
カテゴリー: 2009

EIC101(IU1)

年度 2009
科目名 EIC101(IU1)
教員名 C.A.デュバル
授業概要 This is a basic elementary English class focusing on LISTENING and SPEAKING/WRITING skills. Every week we introduce and practice everyday conversation: meeting others and talking about our lives as university students. Students will learn to express themselves in written and spoken English.
授業計画 Week 1 Introduction to course Lesson 1 Are you Happy? Are you Rich?
Week 2 What are you going to do this evening?
Week 3 What are you going to do during the Golden Week holidays?
Week 4 How was your Golden Week holiday?
Week 5 Do you like movies? Do you like music?
Week 6 Did you watch TV last night?
Week 7 Do you like ramen noodles?
Week 8 Did you use the Internet yesterday?
Week 9 Have you ever been to Hakone?
Week 10 Have you ever visited a temple in Kyoto?
Week 11 Do you know Mos Burger?
Week 12 Do you want to go to the Hiratsuka Star Festival this year?
Week 13 Are you looking forward to summer vacation?
Week 14 Speeches or Presentations
Week 15 Exam
評価方法 Students will be graded on their attendance and attitude to their class work 40%, class quizzes 20% and various conversations and speeches made in class 20% and 20% final test.
教科書
参考書
メッセージ Everyone should bring a great attitude to class so that all can learn and improver their English communication.
カテゴリー: 2009

専門ゼミナール I

年度 2009
科目名 専門ゼミナール I
教員名 阿野 幸一
授業概要 「外国語としての英語学習法及び教授法」をテーマとします。日常生活で英語を用いる機会が限られている日本人学習者が、コミュニケーションの手段としての英語を身につけるためには、どのような教材を用いてどのような方法で英語学習に取り組めば効果的かを様々な角度から検証します。同時に、学校教育における英語指導のあり方について、児童英語から小学校での英語活動、中学校や高等学校での英語の授業までをひとつのつながりと捉え、大きな枠組みの中で、それぞれの学習段階に応じた授業について考えます。優れた実践を重ねている先生方の授業のビデオからその方法を学び、また外部からゲストを迎えたり、教育現場への視察等も企画していきます。こうした経験を積み重ねながら、英語教育に対する視野を広めていきます。ゼミ I では主としてゼミ生自身の英語学習経験をふまえながら、上記の内容について理解を深めていきます。ゼミ生には、将来何らかの形での英語教育に携わることができる英語力を身につけるため、英語のトレーニングを課題として課すとともに、ゼミの時間の一部を用いてトレーニングの成果を発表する場を設けて英語力を伸ばしていきます。
授業計画 具体的なスケジュールはゼミ生とともに決めていきますが、主に次のような活動を行います。
英語学習法や言語習得に関する共通の文献を読み、その内容についてディスカッションする。
ゼミ生が各自興味のある文献や教材についてプレゼンテーションを行い、その内容についての質疑応答とディスカッションを行う。
実際に学校現場で行われている英語の授業をビデオで観察し、ディスカッションを行う。
英語力向上のためのトレーニング。
各種課外活動。
評価方法 プレゼンテーション、ディスカッションへの参加状況、課題への取り組み状況などを総合的に判断して評価します。
教科書
参考書
メッセージ ゼミでは、参加している学生全員が協力し合い、それぞれが目的意識を持って活動に取り組んでいかなければなりません。このため、毎時間行われるディスカッションでは、全員が積極的に参加する姿勢が求められます。授業の進行は、活動内容に応じて英語と日本語を使い分けます。また、学外での課外活動も機会があるごとに計画していく予定です。
カテゴリー: 2009

社会学原論 I

年度 2009
科目名 社会学原論 I
教員名 日吉 昭彦
授業概要 この授業は、社会科学の学説史をふまえて、基本的な社会学の考え方を体系的に学ぶ概論です。近代社会の発展を大局的に捉えた社会学の古典から、現代のメディア文化を批判的に論じる社会学まで、広く基礎を学習します。また、現代社会に生きる私たちが、現実に直面する様々な社会問題を考察する上での、社会学的な考え方を身につけることも、合わせて目標とします。 「社会」という抽象的な概念を対象として、科学的に、そして実証的に研究するとは、どのようなことなのでしょうか。多様な価値観や文化的背景を持つ人々が共に暮らす都市の成立は、人間に何をもたらしたのでしょうか。コンピューターを介したコミュニケーションが日常化するなかで、ますます複雑になる人間関係について、社会学は何か指針を与えてくれるものでしょうか。社会学的な方法やその理論的背景などを紹介しながら、時事問題などの事例を挙げつつ、解説していきます。
授業計画 1. 社会学とはどのような学問なのか
2. 社会学前史 ~社会の進化と発展~
3. 人間にとって価値とは何か ~マックス・ウェーバーの社会学~
4. “もの”のように社会を扱うこと ~デュルケイムの『社会学的方法の規準』~
5. シカゴ学派の社会学の展開1 ~都市と社会学~
6. シカゴ学派の社会学の展開2 ~エスノグラフィーとモノグラフ~
7. 自己と社会 ~象徴的相互作用論の考え方~
8. システムとしての社会 ~構造-機能主義の社会学~
9. 知識社会と脱工業化社会 ~情報社会の矛盾~
10. フランクフルト学派の社会批判 ~技術のイデオロギー~
11. カルチュラル・スタディーズとは ~新たな社会学の展開~
12. 社会学と社会運動 ~公民権運動とウーマンリブ~
13. 社会学の多様な方法 ~社会学的アプローチの広まり~
14. 社会学の多様な領域 ~現代的な社会学の対象の広まり~
15. まとめ
評価方法 授業への出席やリアクション・ペーパーなどを総合した平常点を30%、期末に行う試験を70%の割合で評価します。成績評価の規準は、授業への積極的な参加を前提に、試験においてAA)授業内容の理解と独創性を合わせ持ち、出題意図に則した論述となっている、A)授業内容を理解し、出題意図に則した論述となっている、B)授業内容の理解あるいは論述の仕方などでやや不足がある、C)授業内容の理解と論述の仕方などで難点がある、D)課題がこなせていない、とします。
教科書
参考書
メッセージ この授業では、社会学の古典的な理論やアプローチを学ぶ時間が多くなりますが、こうした基礎的な考え方には、現代社会の問題や課題を考える上でのヒントがたくさんあるものです。受講するみなさん自身の関心を、教室に持ち込んで、身近な日常生活で考えていることを、学説史と照らし合わせて、考えてほしいと思っています。
カテゴリー: 2009

専門ゼミナール II

年度 2009
科目名 専門ゼミナール II
教員名 海津 ゆりえ
授業概要 本ゼミナールは「エコツーリズム研究」をテーマとしています。エコツーリズムは地域の自然・文化資源の保護、地域活性化、観光の振興、という3つの目標を相互に関係づけながら一つのものとして成り立たせようとする観光のしくみです。そして、エコツアーに参加する人にとっては環境学習となることを目指しています。旅人、住民、旅行業者、自然保護など様々な立場の人々も関わります。そして現在進行形で取り組みは進み、課題も多いのです。大きなテーマですが、とても取り組み甲斐があるテーマです。 専門ゼミナール〓、〓は体験知と学習知を増やすことを目的とします。 専門ゼミナール〓は、文献講読(コロキウム)とディスカッションを通じてエコツーリズムに関する理論や課題について知識と理解を深め、問題を発見する力を養います。またエコツアー体験、地域調査等のフィールドワークを通じて自然や地域についての感性と見方を育てます。
専門ゼミナール〓では、フィールドワークとしての地域調査や、さらなるエコツアー体験、エコツーリズムの担い手との交流等を続けていきます。自分の目で地域の魅力や課題を発見し、地域に還元する双方向コミュニケーションの力をつけます。体と心と頭を動かしながら自分のテーマを見つけましょう。
授業計画 地域調査実習
実習フィールドを訪れ、地域の宝探しを地元の方々と一緒に実習し、エコツアー企画、仕組みづくり等について研究します。調査結果はゼミでまとめ、フィードバックします。
国立公園・世界遺産実習
環境保全と観光の間でさまざまな課題があるのは、自然豊かな地域です。国立公園や世界遺産地域を訪れ、フィールド実習とヒアリング調査等を行ないます。
地元学
春学期に行なった地元学調査(茅ヶ崎の宝探し)のとりまとめと発表を茅ヶ崎市にて行ないます。
卒業研究計画
自分が関心をもった領域やフィールドについて各自で調べ、研究会を行います。
評価方法 ゼミへの出席状況、発表や討論の参加の積極性、レポートの内容等を総合的に判断して評価します。
教科書
参考書
メッセージ ●ゼミではフィールドワークを多数行ないます。正規の授業時間以外にもゼミ活動を行なう場合がありますが、なるべく出席してください。4年生との合同ゼミも時折開講します。●ゼミは一方的に講義を受けるためのものではありません。学生からどんどん提案しあい、各自の個性や関心が磨かれる、楽しく充実したゼミにしましょう。積極的な参加を期待しています。
カテゴリー: 2009