旅行法規

年度 2009
科目名 旅行法規
教員名 佐々木 正人
授業概要 観光に関連する産業 (旅行・運送・宿泊・飲食業等)は数多くあります。旅行業を始め、これらの観光関連産業にはそれぞれの事業を規制する各種の法律がありますが、本授業ではこれら産業の基幹となる旅行業にスポットを当て、旅行業を規制する「旅行業法」と、旅行者との旅行契約上重要な役割を果たす「旅行業約款」を学習・研究して行きます。現在、観光産業を取り巻く環境は、情報化の進展、消費者のニーズの多様化・質的変化、経済状況の悪化等の波が押し寄せています。この様な中で旅行の形態・内容・目的が多様化・複雑化し、それに伴い旅行業の事業内容も変化してきています。この様な状況変化に対応すべく、平成16年、旅行業法・旅行業約款が改正されました。授業では前半に「旅行業法」、後半に「旅行業約款」取り上げます。特に法律では、旅行業者が旅行者との旅行取引きに際し、法的規制はどのようになっているのかを中心に、又約款では、旅行契約上の紛争や旅行中発生する各種事故(バス事故・航空機事故・食中毒等)の実事例等を出来る限り紹介しながら旅行業者の責任問題について考察します。授業を通じて法律の論理の組立て方を、又、約款を学習することにより、旅行契約の基礎的な知識を習得することを目標とします。
授業計画 1. 旅行業法 (前半)
(1) 旅行業法の沿革(旅行業法の制定から現在までの移り変わり)
(2) 法では旅行業はどのように定義されているのか、旅行業の種別
(3) 旅行事業を始める際の法的規制(登録・営業保証金制度等)
(4) 旅行営業をする上での法規制(旅行業務取扱管理者制度・取引条件の説明・広告規制・添乗員制度等々)
(5) 旅行業協会の業務・役割(弁済業務保証金制度、研修制度、苦情処理業務等)
2. 旅行契約約款(企画旅行契約約款を中心に) (後半)
(1) 約款とは
(2) 旅行契約の種類とその債務
(3) 旅行契約はいつ成立するのか(店舗・電話・インターネット等での旅行申込みの場合)
(4) 旅行申込み後の契約内容の変更、契約解除等の場合の取扱い
(5) 旅程管理とは(添乗員の役割・業務内容等)
(6) 旅行業者が旅行契約上負う責任(どの様な場合どの様な責任を負うのか。事例紹介)
(7) 特別補償とは(海外旅行と国内旅行における補償の相違、どの様な場合補償されるのか)
(8) 旅行日程上、重要な変更が発生した場合、どの様に補償されるのか(旅程保証)
評価方法 旅行業法・約款の両試験を合せ50点、レポート・宿題・出席状況等で50点の割合で評価し、これらを総合加算し、大学で定められた評価基準則り、評価を行う。なお、3分の2以上出席しなければ評価対象とはならないので注意のこと。
教科書
参考書
メッセージ 法律と言えばとっつきにくく、難しいといったイメージがありますが、本授業では分かりやすい言葉で、法に親しみを感じるように講義を進めて行きます。但し復習・予習は必ずして下さい。休まず出席し、授業を真剣に聞けば、「旅行業務取扱管理者」の資格取得を目指す諸君には、「法・約款」の科目での合格点を約束します。
カテゴリー: 2009

教育実地研究

年度 2009
科目名 教育実地研究
教員名 赤坂 雅裕
授業概要 教育実地研究年間指導計画に基づいて、その意義や心得、当該の高等学校における教育課程について学習します。また、各高等学校での実習に備えて指導案の作成、模擬授業の実施、生徒指導・進路指導の方法に関する演習等を実施していきます。さらに実習終了後において体験発表の機会を設けるなどして教職への理解と動機づけを深めます
授業計画 (1)教育実習の意義・心得・準備
(2)教育関係法規 【教育基本法・学校教育法・同施行規則・地方公務員法他】
(3)学校の組織と校務分掌
(4)教育課程I 【始業・終業~全体計画・年間指導計画他】
(5)教育課程II 【特別活動他】
(6)教育課程III 【総合的な学習他】
(7)生徒指導I 【青年期における個の理解と方法/集団の理解と方法】
(8)生徒指導II 【問題行動の理解と方法】
(9)生徒指導III 【高等学校における教育相談の意義と実際】
(10)進路指導 【進路指導の理論と実際】
(11)指導案の構成と作成の手順 【ねらい・実態把握・展開・評価・その他】
(12)指導案の作成 【教材の選定・教材の研究・その他】
(13)模擬授業の実施
(14)模擬授業の実施
(15)教育実習の体験発表
評価方法 毎回の出席を基本とし、授業中の活動を含めた出席点を40%、期末の試験成績を60%の割合で評価する。ただし、成績評価の基準は次のとおり。AA)形式に不備がなく内容に特筆すべき知見が盛り込まれている。A)形式に不備がなく出題意図に応じた内容である。B)形式は満たしているが内容がやや不足している。C)形式に若干不備があるか、内容にやや難点がある。D)形式、内容ともに課題を達成していない。
教科書
参考書
メッセージ 演習及び小筆記試験を実施しますので欠席しないことが大切です。実習校では一人前の教員として活動できるようにこの時間を通して鍛え上げます。教職を目指すことを前提に講義や演習を展開しますのでしっかり身につけてください。また、毎回配布する資料は教員採用試験を念頭に作成していますので予習と復習を怠らないように頑張ってください。
カテゴリー: 2009

映画論

年度 2009
科目名 映画論
教員名 竹林 紀雄
授業概要 1895年12月28日に映画は誕生しました。リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフです。20世紀は「映像の世紀」と言われますが、これは19世紀末に誕生した映画の歴史の出発点が20世紀の歴史の始まりとほぼ重なり、20世紀を通して唯一かつ最大の表象メディアとして存在し続け、時代の様々な様相を映し出してきたからです。同時に映画は様々な形態に派生しました。この授業では劇映画はもちろん、ドキュメンタリー映画や実験映画(アートとしての映画)など様々なジャンルの映画作品を参照(鑑賞)しながら、映画の基本的枠組み、特有な文法、さらに技法を考察し、あわせて作家(監督)の表現を読み取り、その背景や投げかけられたメッセージを理解する能力を養成します。
授業計画 映画前史(「動く映像」への挑戦)・劇映画のルーツ
1920年代のドイツ表現主義映画とアバンギャルド映画
ヌーヴェル・ヴァーグ(右岸派、左岸派)とアメリカン・ニューシネマ
映画・映像の多様性と新境地
実験映画の系譜 I (海外編)
実験映画の系譜 II (日本編)
ドキュメンタリー映画の系譜 I (海外編)
ドキュメンタリー映画の系譜 II (日本編)
作家研究(日本の映画監督) I
作家研究(日本の映画監督) II
作家研究(海外の映画監督) III
作家研究(海外の映画監督) IV
作家研究(海外の映画監督) V
映像表現における虚構と現実の境界とは
評価方法 期末の定期試験 (50%)と2~3回のリポート、小テスト(25%)で理解度を評価します。これに出席状況や授業態度(25%)の評価を加味して総合的に評価します。※講義中や参考上映中に、真面目に授業を受ける受講生の迷惑となる行為(おしゃべり、携帯電話やゲーム機の使用)があった場合は、注意するごとに減点(5%~30%)とします。
教科書
参考書
メッセージ 映画を体系的に学ぼうとする人に向けた映画史をベースにした授業です。授業で参考上映する映画は、最近のヒット作品や人気俳優が出演しているものではありません。映画を学ぶ上で欠かせない映画史に残る古典的作品がほとんどです。授業では、映画や映像作品の一部(シークエンス)の上映しかできません。授業で取り上げた作品は、各自で、レンタルビデオやDVDを活用して全編を観ることを奨めます。履修者が大人数になることが予想されますが、履修生は真摯な態度で授業に臨んでください。
カテゴリー: 2009

情報化社会(K)

年度 2009
科目名 情報化社会(K)
教員名 岩本 純
授業概要 まず、今日我々が生きている情報化社会を、未来論であった1970年代まで遡り、社会論の系譜を検討する。次いで、情報技術が、企業の組織・階層構造や、そこで働く人々の仕事内容や働き方、働く意味等に、いかなる影響と変化を与えているかを考える。コンピュータの商用利用が始まってから、40年あまりが経過したが、工場労働(ブルーカラーの仕事)と異なって、オフィス労働(ホワイトカラーの仕事)への影響は、近年までその範囲が限定されてきた。1990年代に入って、ようやく小型機を軸とした分散処理方式が、高度化した情報通信技術と結合し、本格化の時期を迎えた。長期の景気低迷、国際的経済環境の変化、少子化・高齢化等による労働力構成の変化等とあいまって、オフィスの事務系業務の情報化が進展してきた。
授業計画 情報とは何か:情報の概念
情報化社会論の系譜
脱工業化社会論以前:産業社会論・大衆社会論
未来論としての情報化社会論
脱工業化社会論から情報化社会論へ
技術革新と情報技術
ビジネス・オートメーション
オフィス・オートメーション
エンジニアリング・エンジニア・テクニシャン
量的情報と質的情報
組織構造とその変化:組織・コミュニケーションの類型
階層構造とその変化:1.中間管理職
階層構造とその変化:2.人的資源管理と評価
多様な働き方(就業形態の多様化)
評価方法 授業中のミニテストおよび定期試験
教科書
参考書
メッセージ
カテゴリー: 2009

ドイツ語 III

年度 2009
科目名 ドイツ語 III
教員名 越智 洋
授業概要 基礎的な学力を補充しつつ、これまで学んできたドイツ語の力を、さらに総合的に充実させることをめざします。加えて、各履修者の共通する興味にできるだけ即応するかたちで、関連性のある内容の教材をえらび継続させながら、ドイツ語を介してドイツ語圏の思想、文化あるいは歴史等に対する理解、そのきっかけとなるようなものを見出したいと思います。
授業計画 1.基礎的な文法事項の補充
2.発音への習熟
3.辞書使用上の諸注意
4.ビデオまたはDVDの視聴
5.ドイツ語教材(なるべく選ばれた当該分野での〈古典的な〉ものをまじえて)の読解を通じてのドイツ理解
(上の箇条は学期授業予定回数にこの比率で配分されるわけではありません)
評価方法 出席状況、授業での参加度ならびに課題の提出等の結果をみて、総合的に評価します。どれだけの興味をもって毎回の授業内容をこなせたか、少人数の授業となることが予想されるので、そのあたりも加味してていねいに評価したいと思います。
教科書
参考書
メッセージ 比較的少人数の授業となることが予想されます。担当者として毎年思い出深い充実したひとときを体験させてもらっています。今年度もお互いみんなで協力してたのしくやりましょう!
カテゴリー: 2009

開発経済特論

年度 2009
科目名 開発経済特論
教員名 奥田 孝晴
授業概要 開発経済学の基本的課題は以下のようなものです。第三世界諸国は何ゆえに「低開発」なのか、どうしたらそうした状況から脱出できるのか、そのための理論的フレームにはどのようなものがあるのか、経済発展と社会変動の関係、そしてそれらと私たちとの「かかわり」につて。広く発展途上諸国の抱える問題に興味関心のある諸君、特に「この世の中の矛盾」に素朴な義憤をもつ心優しい諸君といろいろなテーマで語り合いたいと思っています。
授業計画 低開発とは何か:第三世界・その実態と背景
低開発諸国の様相:いわゆる人口爆発と人口の都市集中をめぐる問題の検討
発展途上諸国の農村構造分析
発展途上諸国の都市構造分析
ルイスモデルの緩用による都市・農村関係分析と工業化戦略
経済発展に関する理論的レビュー:ハロッド成長関数、内生的成長論、市場に友好的な介入論他(講義進度によって適宜調整する。)
第三世界とわたしたちの「かかわり」について
評価方法 内容は複雑多岐にわたる。講座での意見と「発表」を重視したい。各自にレジュメ作りとプレゼンを要求する。(レポート70%、プレゼン30%)なお、レポート課題部分についての成績評価基準は次のとおり。AA)内容が非常に優れており、題意に良く対応している。A)内容が優れており、題意に良く対応している。B)内容は標準で、題意に沿っている。C)内容は乏しいものの、題意には沿っている。D)内容が乏しく、題意が踏まえられていない。
教科書
参考書
メッセージ 飢えと貧困からの解放という目的に向かって叡智を結集し、その手立てを探るのが開発経済学の課題です。そのために、いろいろな試行錯誤が繰り返され、失敗例、成功例ともいろいろと蓄積されるようになってきました。できれば「低開発諸国」と呼ばれる国々をたずねた時、そこで感じるだろう疑問・矛盾を検証できるようなところまで、認識を深めるのがこの講座の目的です。
カテゴリー: 2009

専門ゼミナール III

年度 2009
科目名 専門ゼミナール III
教員名 未定
授業概要 教育支援課にお問い合わせ下さい。
授業計画 教育支援課にお問い合わせ下さい。
評価方法
教科書
参考書
メッセージ
カテゴリー: 2009

文章演習A

年度 2009
科目名 文章演習A
教員名 野地 安伯
授業概要 この授業は、論述文に限らず、さまざまな種類の文章を書くための基本を学ぶものである。テキストによる講義と演習を行い、それに基いた文章を書く。作品は時間内提出を原則とするが、主題によっては次回提出とする場合もある。提出作品は、添削・評価して返却する。授業時には、必要に応じて補助教材を用いる。
授業計画 (1)文章表現における基本事項(仮名遣い・送り仮名・漢字・句読点など)を復習・確認する。
(2)原稿用紙の書き方を学ぶ。
(3)日常生活を素材にした文章を書く。300字の文章を書くことから始め、500字程度の文章がまとめられるように練習する。
(4)上達状況によって、主題を設定して書く練習をする。
(5)上記(3)(4)の中で、補助教材の解説や問題演習を行う。
評価方法 (1)毎回の出席状況を基本とし、これに提出作品の評価を加え、総合的に評価する。
(2)「出席点」(単に出席するにとどまらず、積極的に授業を受ける態度を加味した点)を40%、提出作品を60%の割合で評価する。段階は次のようになる。AA)出席点が高く、提出物も授業内容をよく理解した極めて良い作品である。A)出席点が高く、提出物も授業内容を理解した良い作品である。B)出席点が基準に達し、提出物も授業内容をおおむね理解した作品である。C)出席点が低く、提出物の仕上がりの度合が低い。D)出席点が極めて低く、提出物の評価も低い。
教科書
参考書
メッセージ 授業では手書きの文章を書きます。パソコンや携帯電話の普及により、手書きの文章が少なくなってきていますが、まだまだその良さが失われているわけではありません。よく「文は人なり」と言われますが、私はそれに加えて、「文字は人なり」と言いたいのです。書家のような美しい文字でなくても、一字一字ていねいに書かれてある文章は、読み手の心をとらえるものです。自分が言いたいことを読み手に誤りなく伝える文一達意の文一が書けるように、ぜひ前向きな姿勢で取り組んでください。
カテゴリー: 2009

ジャーナリズム論

年度 2009
科目名 ジャーナリズム論
教員名 深瀬 槙雄
授業概要 今、ジャーナリズムはその誕生以来最大の危機にあるといわれる。地球レベルでの市場経済浸透の波に洗われ、ジャーナリズムが本来立脚すべき「公共性」の基盤に崩壊の恐れも出てきたからである。21世紀のジャーナリズムは何処へ向かうのか。本講では、近代以降の初期メディアから現代の新聞、雑誌、ポスター、写真、映画、TV、ネットなど多様なメディアを分析しながら、ジャーナリズムの変容と、あるべき明日の姿を考えます。
授業計画 15世紀ドイツのフルッグブラッドの画像と17世紀 日本の瓦版
ポスターの発展と工芸デザインの誕生(ウイリアム・モーリス,アールヌーボー)
写真から映画へ
日本の新聞事始め
政党新聞の発生と没落
地方紙と中央紙
放送事始め(送りっ放し電波の受信)
音声メディア(ラジオ等)の誕生と変貌(日本最初の流行歌誕生)
TV放送のもたらした光と影
デジタル通信の発展が与える未来のジャーナリズム(放送と通信の融合をめぐって)
メディア論の展開(マクルーハンからボードリヤール)
評価方法 期末リポートによる.
教科書
参考書
メッセージ ジャーナリズムは、私たちが必要とする生活情報の大半を提供してくれる、いわば食料における米や小麦に相当する「主食」です。その主食に産地偽装や、毒性の添加物、嘘の効用書きなどが疑われるとすれば、ゆゆしき問題です。さらに、過剰な「甘味料」や隠された「プロパガンダ」が潜り込んでるとすれば、私たちの情報食生活はどうなるのでしょうか。授業を通して考えてみてください。
カテゴリー: 2009

ゼミナール

年度 2009
科目名 ゼミナール
教員名 深瀬 槙雄
授業概要 極まれに政治がメディアに追随することもあるが、ほとんどの場合、メディアは政治に従い、協力関係を持つことが多い。共産主義や全体主義などの中央集権的体制下のメディア状況が政治に従属的であるのは、当然の運命であるとして、後期資本主義・市場原理経済下にある欧米や日本に於ても、メディアと政治の関係が“情愛あふるる”状態であるのは何故だろうか。「報道は民主主義と自由社会の根本要素」とする原則論の中で説かれる「自由」は、多くの政治家やジャーナリストが好んで用いる言辞である。 しかし、メディアと政治のゲーム・ルールには「報道しない自由」や「誘導する自由」「攻撃の自由」など「負の自由」の含まれていることは、よく知られているところである。本ゼミナールでは、現代社会のメディアと政治の同根同質性を検証し、「メディアの政治化」「政治のメディア化」が進行する今日の世界を素描する。
授業計画 教育支援課にお問い合わせ下さい。
評価方法 研究リポートによる。
教科書
参考書
メッセージ 開発や環境など、地域を二分する問題が生じている自治体が増えています。昨年度は、架橋と港湾開発の是非を巡って、対立している広島県福山市「鞆の浦」を映像取材し、賛否の両論を記録分析しました。今年度も引き続き、鞆の浦のケースを調査し、訴訟騒ぎまでエスカレートした原因をさぐります。
カテゴリー: 2009