--ヴェトナムの伝統的民族楽器 「ダン・チャイン」十七弦箏--
 「ダン・チャイン」はベトナムの伝統的な民族楽器で、十六本あるいは十七本弦の弦楽器です。ダンチャインは「箏(こと)」の種類の一つです。
 そもそもは中国から伝わってきた楽器で、形も音色も中国の箏と非常によく似ています。しかし、ダン・チャインは改良が重ねられ、またヴェトナム独自のメロディーを生み出すテクニックとともに、独自の発展をみせました。ヴェトナムのさまざまな地方独特のメロディーを紡ぎ出す美しい楽器です。
 きらびやかでまろやかな音色と、心を揺らすハーモニー。遠くそして近い南国の、くっきりとした太陽の輪郭と濃い影をあらわすような、強く優しい箏の響きに耳をすませてみてください。
 その弾く姿の美しさはまるで夢心地のようです。繊細な指の動き。そして、ときに力強く、ときにしなやかに、想いを奏でる腕の動き。座った背の高さそのままに横にばした距離に置かれる造形は、人と楽器の美しい関係をあらわしているかのよう.........浦島太郎が見た夢とは、もしかしたらダン・チャインのある風景かもしれません。このページはその魅力の一部を紹介してみようと思います。

-も く じ-

楽器の由来と歴史5/24

「ダン・チャイン」とは、いったいどのような楽器なのでしょう?
いくつかの日本語で書かれた資料から、「ダン・チャイン」のひみつについて、まとめたものをご紹介いたします。

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奏法について5/31

十七本もある弦をどのように自由に操るのでしょう??
ダン・チャインの演奏の仕方について、筆者が2000年2月3月の語学留学の合間に少しだけ習ってきたテクニックなどをまとめてご紹介します。

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「故郷のうたごえクラブ」のご紹介

「故郷のうたごえクラブ(C.L.B. Tieng Hat Que Huong)」とは、ヴェトナム・ホーチミン市で、ホーチミン市音楽院のファム・トゥイ・ホアン(Pham Tuy Hoan)先生が主催する伝統音楽の愛好クラブです。伝統楽器教室を開き、さまざまなイベントを企画したり出演したりしています。このページはこのクラブの紹介です。

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CDのご紹介

ここでは私の師匠であるグエン・ティ・ハイ・フォン(Ngueyn Thi Hai Phuong)先生の1999年の作品で「箏言/Tieng Dan」を紹介します。
ダン・チャイを大フューチャーしたソロ作品です。

CDの紹介へ」クリック→

















日吉昭彦の「ダン・チャイン」ライフ



Nhat Cat Chieu Nganの「ダン・チャイン」はどうして?

 1998年に日本を公演したベトナム民族音楽楽団「バ・フォ」のコンサートに行ったとき、たまたま打ち上げパーティに招かれました。そのとき、なんと出演者の方が「ダン・チャインを譲りたいが、誰か欲しい人はいませんか?」と言うのです。迷わず一番に手をあげた僕は16弦のダン・チャインを譲ってもらったのです。
 ダン・チャインの音色はもともと大好きでしたが、手許で鳴らした自分のものになったこの楽器を鳴らして心から魅了されました。
 それから数年、あこがれのダン・チャイン奏者のグエン・ティ・ハイ・フォン先生の日本公演の際に楽屋に押し掛け「教えてください」と懇願し、友人の紹介もあり、語学留学の合間の短い期間とはいえ、なんと師事することができました。
 現在は二つのダン・チャインを持っています。16弦のものは「バ・フォ」の方から譲り受けたもの。そして、もう一つはやや幅広い形をした、近年の改良型のとてもよく響く17弦のダン・チャインです。
 ちなみに私の購入したダン・チャインは70ドル。みなさんも是非、一つ日本に持ち帰って素敵な音に酔いしれてみませんか?



Nhat Cat Chieu Nganのユニット・グループの紹介

等々力けいこ/Dan Bau
Chieu Ngan/Dan Tranh
ダン・チャインの音色

(注意)いまだ下手です..^^);;

プロの演奏を聞かせたいけど、著作権の問題もあるので.......手習いをちょっとだけ(^^);;;;
緊張してボロボロ&うにゃうにゃですけど...^^);;
リアルオーディオ3.0以降で聞いてください。


Trong Com(ヴェトナム北部バックニン地方民謡)




→曲:Luyen Nam Cung(越南伝統曲) →演奏:Nhat Cat Chieu Ngan →楽器:Dan Tranh








(伝統楽器 index)(BEO RAT MAY TROI Vietnam h.p.

製作/著作

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