2004年3月に発刊されたこの本は、早稲田大学の岩渕功一先生が編集した書籍です。本の内容は、国際交流基金アジアセンターが企画した「アジア理解講座:アジアを交錯するメディア文化(2003年度第一期)」の講座内容を編纂したものです。
日吉は、同基金の講座で「ベトナム系住民のディアスポリック・メディア消費」と題した講座を担当しました。本書では、第八章の「ベトナム系住民のディアスポリック・メディア消費 ~越僑社会の文化交通とポピュラー音楽~」を執筆しています。
講座のコーディネーターとしてお誘いいただき、編集者として多大なご指導をいただいた岩渕功一先生には、心より感謝申し上げたいと存じます。
本書の冒頭で、編者の岩渕先生は、「本書の目的は、テレビ、映画、音楽、マンガなどのメディア文化をとおして、アジア地域において既存の国文化の枠組みを越える、あるいは締めつけるつながりが、歴史的・構造的な不均衡のなかでどのようなかたちで(再)想像=創造されているのかを考察することである」と述べています。ダイナミックな文化交通の模様を描き出す本書、是非、御一読を。。
2009年 日吉昭彦
日吉 昭彦
海外ベトナム系メディアの交通と越僑社会よろしければお気軽にメッセージをお寄せくだされば幸いです。