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日本におけるベトナム語ポピュラー音楽イベントの研究
~ 日ベトナム人向け「エスニック・メディア・イベント」との関わりを中心に~
日吉昭彦(成城大学大学院/武蔵大学・東京経済大学非常勤講師)
日本ポピュラー音楽学会(JASPM)
於 淑徳大学みずほ台キャンパス
11月19日
1. はじめに
本発表は、日本におけるベトナム語ポピュラー音楽のコンサート・イベントについて紹介し、ベトナム語エスニック・メディアとイベントとの関連に焦点をあて、在日ベトナム人社会におけるポピュラー音楽イベントの機能を考察するものである。報告は、近年に催されたイベントを対象に、参与観察によるフィールド・ワークの方法を用いて行った調査から得られた知見を中心に行う。
2. 報告対象と調査方法について
本報告で主に紹介するコンサート・イベントの事例は、在日ベトナム人を対象として、1998年12月と2000年6月に開催されたものである。本イベントは、「月刊メコン(メコン通信)」という月刊雑誌形式のベトナム語エスニック・メディアの発行元であり、在日ベトナム人が経営する在日ベトナム人向けコミュニティー・ショップである「メコンセンター」という組織が、「春の大音楽祭」「夏の日本人とベトナム人の祭」と題して企画・主催した、ベトナム語ポピュラー音楽のコンサートを中心としたものである。
発表者は、イベントの企画から実施にいたる過程などについて、イベントの主催者にインタビューを行い聞き取りするとともに、ボランティア・スタッフとして実際にイベントに参加しながら資料を収集した。
3. 報告の概要について
対象とした2つのイベントでは、北米で活躍する在外越僑社会のメディア・スターたちが招聘され、在日ベトナム人で音楽活動を行うアマチュアと競演した。また越日交流に関心をもつ日本人と在日ベトナム人の交流の場として、日本人の参加者もみられた。イベントは一年越しの計画で企画され、企画内容や企画過程、イベントの模様は、広報や記事として「月刊メコン(メコン通信)」で逐一報告された。日本ではこれまでもこうしたメディア・スターの来日や、在日ベトナム人による音楽活動はしばしば見られてきたが、メディア内容と連動したイベントとしては形式や規模の点でこれまでのイベントとは異なり、「メディア・イベント」としての性格をもつ側面を見せた。現在、日本では7種類のベトナム語エスニック・メディアが発行されているが、このなかでも「月刊メコン(メコン通信)」は最大の発行部数をもつ総合紙である。「月刊メコン(メコン通信)」は在日ベトナム人社会の変化とともに紙面構成が変化しており、変化のなかでみられた「月刊メコン(メコン通信)」がメディア内容として提示したイメージとイメージを可視化するイベントからは、エスニック・メディアおよび「エスニック・メディア・イベント」としてのベトナム語ポピュラー音楽コンサートの機能を読み説くことができる。 具体的なコンサートの紹介や機能の分析、ベトナム語ポピュラー音楽については、対象となるコンサートの映像や音源、掲載された記事などを示しつつ、当日の発表で行う。
3. レジュメ
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