「異なるもの/見知らぬもの」には、偏った情報や優勢な意見によって作られるステレオタイプが大きな影響を与えるといえるだろう。タイ米に与えられたマイナスイメージ(味/品質/価格/評判など)はマスコミの提示する情報との関連が大きいと考えられる。研究方法
タイ米のマイナスイメージ形成要因には、新聞での情報に一定の偏りがあったのではないか。他の外国産米とは違った取り上げられ方をしていたのではないか。
世論や政治的な環境の変化とともに、タイ米のマイナスイメージを補強する方向の報道が行なわれたのではないか。
朝日新聞の記事から米に関するものを抜き出し、内容を量的に把握する。
時期は、天候不順による米不足が報道され始めた1994年9月から、供給安定による消費者混乱の報道が一段落する1994年4月を選んだ。
記事が関連する内容項目を分類し、「米全体、タイ米、外国米」の内容項目を量的に比較する。
政治的、経済的な報道と記事内容の推移の関係を把握する。
タイ米を表現した言語から、タイ米に与えられた意味をその他の米と質的に比較する。
この研究では現地タイの新聞が日本のタイ米騒動をどのように扱ったかを比較するつもりであったが、研究時間の都合のため今後の課題になってしまったことが残念なことである。Get In Touch.
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