.....Their is no question that children would like to see television reflect the realities of their own lives....
Heintz-knowles, Katharine E.
2000年秋にアメリカで行われた、プライムタイムの娯楽番組を対象とした内容分析調査の報告書である。
ネットワーク6局で放映された娯楽シリーズもの番組で、夜8時から11時(日曜は7時から11時)までに放映された、2000年秋の第一、第二エピソードが分析対象である。
登場人物の「多様性」を、「人種・民族」「ジェンダー」「職業」「年令」などの観点から分析している。
88の番組の176エピソード、2251名が分析されている。
同様の調査 FALL COLORS; How Diverse is the 1999-2000 TV Season's Prime Time Lineup?
が1999年に行われており、比較検討できるようになっている。
結果の概要は以下のとおり。
プライムタイムの娯楽番組は、健常な独身の40才未満の白人男性がほとんどを占めている。
若い登場人物は白人であるか女性であることが多く、現実の人口比に比例していない。
身体障害者は昨年(1999)の調査の半数しか登場しなかった。
ゲイとレズビアンは昨年(1999)よりも非常に多く登場している。
「人種・民族」的な「多様性」は番組ジャンルで大きく異なっている。
放送時間が夜遅くなるについて、「人種・民族」的な「多様性」が見られるようになる。
「人種・民族」的な「多様性」は、レギュラーとして登場しない人物において見られる。
職業的な描写には、「人種・民族」によって異なった表現が見られる。
ラティーノの登場人物は、1999年の3%から、今回の調査では2%と、減少している。 アフリカ系アメリカ人の登場人物は、昨年よりも若干少ないながら、53%がコメディーに登場するなど、コメディーで登場しやすい。 アジア大平洋系アメリカ人は、1999年、2000年ともに少ないが、主要な登場人物としてよりよい表現がなされている。オープニングのクレジットに、1999年では5名の提示があったが、2000年では11名に増加している。
ネイティブ・アメリカンの登場人物は0.2%と相変わらず少ない傾向にある。
1999年には白人登場人物が全登場人物の80%を占めていたが、2000年には75%と若干の変化が見られ、多様性が増した。
一方、非白人の登場人物の職業上の地位は1999年から2000年にかけて、低下している。
オープニングのクレジットに、「人種・民族」的な「多様性」が見られた番組は、1999年では17%だったものが、2000年には25%と増加している。レギュラーで登場する人物のクレジットも「人種・民族」的な「多様性」が増加し、1999年では39%の番組に見られたものが、2000年には47%に上った。一方、レギュラーで登場する非白人の人物の人数そのものは減少傾向にある。
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Contents Analysis Review |
製作/著作 日吉 昭彦/ひよし あきひこ copyright 2002 Akihiko HIYOSHI all rights reserved
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