ビジネス倫理

年度 2008
科目名 ビジネス倫理
教員名 小坂 勝昭
授業概要 最近、船場吉兆、白い恋人、不二家、赤福と賞味期限切れの商品をレッテルを貼り替えて店頭に出したり、産地偽装など、消費者の猛烈な反発を招き、ミートホープ、吉兆は倒産と険しい道のりを歩んでいることは記憶に新しい。10年前に三菱自工がリコール隠しを経営者が指揮して欠陥車で死亡者がでた。今年ようやく結審し、有罪が言い渡されたことが報じられた。また、数年前から最近までにマンションの構造耐震性をごまかした建築士と建設会社の結託が世間を驚かせ裁判係争中である。また、宮崎県知事が業者と癒着していたことが発覚し辞職した。ホリエモンのライブドアの粉飾決算など、いつまでこうした犯罪が続くのか。先進国日本の評価に響くこのような企業不祥事から我々は何を学ぶことができるのか。江戸時代の商家の家訓はビジネスにとって何が重要かを示唆するものである。その商家の家訓には、正直と誠実、勤倹節約を示唆する内容が読み取れる。他方、西洋のM・ウエーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』においても誠実さと勤倹節約が説かれており、こうした文化の中から資本主義が成長してきたとウエーバーは考えた。この講義では、ビジネス倫理の比較社会学的研究を行なう。
授業計画 1. ビジネス倫理とは何か。
2. マックス・ウエーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』について。
3. 江戸時代の商家の家訓。
4. 日本企業の反倫理的行為は何故なくならないのか。
5. 「談合」に支配されてきた建設業界と官僚との癒着。
評価方法 出席点とリポート
教科書
参考書
メッセージ 現代のような企業倫理が崩壊している時代にあっては、古典的なビジネス倫理のあり方についての勉強は大変大切である。アメリカの大学では、ビジネス倫理の講座は非常に一般的であるのに対して、日本の大学では最近ようやくこのような講義が行われるようになってきた。