| 年度 | 2008 |
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| 科目名 | 人間・科学・環境B |
| 教員名 | 土井 康弘 |
| 授業概要 | こんにち、自然と共生しゴミの出ない社会であった循環型社会の江戸時代は見直されつつある。そんな江戸期に、漢方医学で使用する薬を見つけるため、自然をありとあらゆる分野から検討する「本草学」という学問が花開いた。「本草学」は自然科学だけでなく、その来歴、各地の方言なども検討する、いわば文理を超えた幅の広い学問であった。いま我々は、多様化する社会を生きているが、古くて新しい「本草学」という学問を再認識することで、今後を生きる指針が見出せると思われる。本講義では、明治20年に明治政府下で「博物局」という役所が消滅するまでの日本における本草学の研究がいかなるものであったかを概説する。 |
| 授業計画 | ①ガイダンス ②中国での本草学の誕生と展開 ③江戸時代以前の日本での本草学研究 ④江戸時代初期の本草学 ⑤平賀源内の登場とその本草学 ⑥小野蘭山の本草学 ⑦蘭学第一世代の本草学 ⑧蘭学第二世代の本草学と西洋薬物学 ⑨宇田川家の薬物学と本草から西洋学術へ ⑩『厚生新編』と『遠西独度涅烏斯草木譜』の翻訳 ⑪シーボルトの来日 ⑫江戸時代の園芸と小動物の飼育 ⑬本草学者の博物学的研究と伊藤圭介 ⑭本草学の消滅 ⑮試験 |
| 評価方法 | 成績は、出席に相当する課題(3割)と試験(7割)で評価する。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 前近代に自然と調和する本草学という学問が存在したことを認識し、今後を生きるための指針をその学習により見出せれば幸いです。 |