| 年度 | 2008 |
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| 科目名 | 金融経済学特論 |
| 教員名 | 可児 滋 |
| 授業概要 | 金融論の基礎をレビューしながら、それを土台にして、資金の運用・調達両サイドから現代ファイナンス論を展開します。金融論というと、銀行と預金者、銀行と企業というように相対(bilateral)関係で捉えられがちですが、いまや金融の世界にも多数の投資家を相手とするマーケットの原理が深く浸透してきています。この授業では、従来の(伝統的な)金融論と証券論とを融合するという課題にチャレンジしたいと思います。具体的には、伝統的な間接金融と直接金融の2元論を丹念にレビューします。そして、それをベースにして市場型間接金融という新たな金融のチャネルを検討します。このような金融の展開には、第1世代の金融技術といわれるデリバティブや第2世代の金融技術として注目される資産の流動化・証券化が大きく貢献しています。こうした金融技術は、バブル崩壊後の金融システムの危機を招来した原因である間接金融偏重の体質を転換するポテンシャルを持つとともに、その一方で、米国のサブプライムの深刻化に見られるように新たな問題を提起しています。この授業では、ファイナンス論の骨格をしっかりと把握しながら、こうした現在、世界が直面する問題についても分かりやすく解説します。 |
| 授業計画 | 授業の進め方としては、毎回、私がレジメを用意して、それをもとに説明をします。そして、一方的な説明にならないよう、説明の途中でも学生の皆さんから積極的な質問、コメント、意見を受けて、活発な議論を展開させていきたいと思います。 使用するテキスト、参考書は、特にありません。授業の内容の関係で、もし注目される論文が出てくれば、私がコピーしてその都度学生の皆さんに配布します。 |
| 評価方法 | 期末に小論文の提出を求めます。テーマは、自由です。また、長さも自由です。成績評価は、小論文と出席状況等の総合評価となります |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 金融ないしファイナンスというと特殊な分野の科目と思われがちですが、決してそうではなく、むしろ私たちに一番身近なmoneyを対象とするものです。授業では、難解な算式等は極力避けて、社会に出て、即戦力としてすぐに活用できる知識を身につけることを主眼とします。企業人となると、いきなりチャレンジングな事柄が次から次へと襲い掛かってきます。そうした課題に適切に対応して、厳しさが一段と増している競争に打ち勝つためには、基礎をがっちりと固めて、それを現実の問題に応用していかなければなりません。授業では、こうした知識の基礎体力とその応用力をしっかりと自分のものにすることを指向します。金融・証券の基本を土台にして、最新の金融技術にもウエイトを置いた内容としますが、極力分かりやすい授業にするように私自身、心がけたいと思います。 |