オペレーションズ・リサーチ事例研究(E)

年度 2008
科目名 オペレーションズ・リサーチ事例研究(E)
教員名 真鍋 龍太郎
授業概要 オペレーションズ・リサーチ(OR)とは,企業や組織の経営,業務の計画・運用上でおこる問題を把握し,それを解決してゆく考え方と方法である.従って常に,まず何が問題か,問題ありき,と言うところから始まる.しかし,ORの勉強は,問題からではなく問題を考えるためのモデルやモデルの解きかたなどが主になるので,この科目では,具体的な事例でORの本質を考え,応用力を付けることを試みる.
授業計画 1.ORはこのように始まった — そもそもORは新しいハードウエア(道具)をどのように使ったらよいかということから始まった
2-3.多数の古い工場を,能力が高い大規模な少数の工場に置き換えるというプロジェクトの事例を紹介します.
4-5.線形計画法の復習
標準的な線形計画(LP)モデルと,ネットワーク問題などの問題の特徴と解き方の要点を復習しておく
ExcelのソルバーやLINDOなどの専用ソフトを知っておく
6.ネットワーク問題として解かれた事例の紹介(1)
ユニバーシアードの選手村と練習場の間のバスの運行スケジュール問題
7.ネットワーク問題として解かれた事例の紹介(2)
ある大学の入試監督の割り当て問題
8-9.スプレットシート(表計算ソフト)の利点を知っておこう
Excelはデータを単に表にまとめることだけが機能ではない.その利点を知って,実際の問題への利用に備えておく
10-11.スプレットシートによるモデリング
Excelが広範囲にモデルの作成に利用さえている例を知る
12.スケジューリング問題の概要
スケジューリング問題は分かりやすいものではあるが,その最適解を求める方法がない問題が多い.その複雑さを知る.
13.スケジューリング問題の難しさと面白さ
この問題は複雑デアルガ故に難しいが,ある場合については工夫次第で解決できる面白さがある.それを専門家の外部講師から聴く.
14-15.事例の研究 — 内外の学会誌に報告された事例から,問題へのアプローチのいろいろを理解することに勤める
評価方法 授業中の小テスト,演習問題のレポート,授業への参加の積極性の度合い,期末試験などで評価する.
教科書
参考書
メッセージ 教室に入ったらまず一番後ろの席に座ったり,受動的に単位をもらいにくるだけの人は,この授業を履修しないでください.問題を見つけ,モデルを作り,問題を解き,解決するためには,何にでも疑問を持ち,積極的な態度で取り掛かることが要求されます.それができない人には不向きなことですから.