ゼミナールⅡ

年度 2008
科目名 ゼミナールⅡ
教員名 関 哲朗
授業概要 情報システムやソフトウエアの構築は難しいと言われています.実際に,顧客と約束した期限以内に作り終えることができなかったり(納期の問題),一応は納めることができても約束した機能が実現できていなかったり(品質の問題),予算をオーバーしてしまったり(コストの問題)といった多くの問題が発生しています.このゼミナールでは,1冊の本を議論の道筋として,情報システムやソフトウエアを受注し,設計し,構築し,管理・保守する上での具体的な問題について議論をしていきたいと思います.
授業計画 指定テキストを参加者が割り当て箇所について順次発表し,全員でディスカッションする形式をとります.
初回にガイダンスを行い,各自の担当箇所を決めますので,必ず参加してください(できる限り初回にテキストを用意してきてください).
テキストは65の項目に分かれていますから,ゼミナールⅠとⅡを通して読み終わるためには,1回当り2~3項目ずつ発表してもらえば良いということになります.それぞれに,担当箇所について「読んできました」ということで終始することなく,関連する項目をWebなどで調べてみた結果を発表してください.少なくとも言葉の意味が分からないということが無いようにしたいものです.
テキストには参考文献が詳しく示されています.しかし,これらは少々高度な内容も含んでいますから,読みこなすのは難しいかも知れません.読めないまでも,図書館などを使って,その論文を見つけることができたということも大切な経験ですから,時間のある限り検索したり,取り寄せたりしてみると良いでしょう.手に入れることができたら,ゼミの参加者に配布してください.最近は,海外の図書館などで古い論文や著名な論文の全文をPDFなどで公開しているところもあります.有効に活用するといいでしょう.
評価方法 出席状況,発表の姿勢・内容,ディスカッションへの参加状況などを総合的に評価します.
教科書
参考書
メッセージ 情報システム構築やソフトウエア構築の世界は,最近になって本格的に「いかに作るか」ということを真剣に考え始めた「新しい分野」です.自分から進んで調べ,学ぶことで最先端の知識を獲得するチャンスでもあります.これまでに知識量はともかくとして,「ここから始めたい」という意欲ある人,卒業研究を履修したいと考える人を歓迎します.一方で,プログラミングテクニックやハードウエアの知識に興味のある人には向かないかもしれません.