コーポレート・コミュニケーション論

年度 2008
科目名 コーポレート・コミュニケーション論
教員名 横内 清光
授業概要 日本の企業社会が激変している。IT革命の進展に伴う経済のグローバル化。広告の世界においても従来のイメージ型企業広告は陰を潜め、企業は適確にターゲットを狙ったコーポレート・コミュニケーションの姿を模索し始めた。本講座は「コーポレート・ブランド理論」に基づいて、企業を取り巻く幾多の利害関係者に対する「企業メッセージ」の可能性を追求してゆく。その素材としてとりあげるのは、新聞広告とインターネット上のIR広告である。最近の企業広告は、会社が模索するアイデンティティを端的に語っている。ソニー、トヨタ、ホンダなどのグローバル企業の広告表現。花王、資生堂、サントリーなどのブランド広告。これらの広告を読み解くことから、企業ブランド創造の過程を追求し、今後の課題へ迫る。
授業計画 「会社とはなんだ」という視点 (環境認識の重要性について)
なぜ有名企業でも不祥事が多いのか。コンプライアンス(法令遵守)とガバナンス(企業統治)から入って、ポスト産業資本時代の企業環境を探る導入編。
ステーク・ホルダーという訴求対象(会社をとりまく利害関係者)
コミュニケーションの当事者は、利害の対立するステークホルダー達。誰にメーッセージを送るのか。例えば、I Rは最近注目される企業対株主の関係づくり。
企業はどのようなカタチでメッセージを発信してきたか (企業広告の歴史)
新聞やテレビを使った、いわゆる「企業広告」は、現代では見られなくなった。そのかわりに何が発信されているのか?現代のコーポレートコミュニケーションでは、Web上での工夫が重要になってきている。
何のために企業はメッセージを発信するのか (企業戦略の発想)
良好な関係づくりのため? だれと? 何のために? 黙っていては存在しないも同じ。
コーポレート・コミュニケーションの諸位相(情報発信における5つの次元)
マーケティング、マネージリアル、インナー、ソシアル。そして、企業全体。この5つの次元から発信されるメッセージが、すべての関係作りに役立つことになる。
戦略的コミュニケーション目標の設定(企業ブランドイメージの効用)
ケーススタディ=パナソニックの企業ブランディング。松下はどう変わったか。なぜ変わる必要があったのか?
広告に見る「企業の香り」(コーポレート・アイデンティティの模索)
資生堂のテレビCMは、いつも あか抜けしている! ホンダの企業CMでは、先端技術が感じられる。こういった評判は、Web時代に大きな影響力を持つようになった。広告は、流してからが勝負になってきた。
会社の評価方法が変わった (コーポレート・ガバナンス理論によるIR活動)
日経のブランド評価方式によるブランド指数。何が重要視され、何が、この時代、評価されているのか。
企業ブランドとは何か? (ブランド力強化こそが生き残る道?)
ブランド理論のおさらいをやってみよう。企業ブランドとは? 個別ブランドとは? 生活者の評価するブランドは、どっち?
CSR=企業の社会的責任の意味するところ(社会が会社に求めているもの)
社会的責任投資は、企業に利益をもたらすのか? 環境投資はなぜ急速に浮上してきたのか?
いま、巨大企業のグローバルな環境が、CSRの実践を要求されている。
広告メディアの変化と企業メッセージ (Web時代の企業コミュニケーション)
企業評価には、Webに流れる情報が大きな影響力をもつ。企業はWebをどう利用しているか?
でも、企業のホームページはどうしてあんなにつまらないのか? Webの使い方次第?
評価方法 定期試験で90%、出席率で10%の配分で評価する。
教科書
参考書
メッセージ 広告は世相を映す鏡といわれます。就職のためにも新聞広告にもっと注目しましょう。その中で、いま一番面白いのが、いわゆる「コーポレート・メッセージ」という表現です。新聞で、インターネットで、変わる会社の姿が読みとれるからです。しかし、この講座を受けないと、それすら読み解けないかもしれない。就職試験を受ける前に今の企業を研究をしておくことが必要です。