年度 |
2008 |
科目名 |
ゼミナールⅡ |
教員名 |
深瀬 槙雄 |
授業概要 |
極まれに政治がメディアに追随することもあるが、ほとんどの場合、メディアは政治に従い、協力関係を持つことが多い。共産主義や全体主義などの中央集権的体制下のメディア状況が政治に従属的であるのは、当然の運命であるとして、後期資本主義・市場原理経済下にある欧米や日本に於ても、メディアと政治の関係が“情愛あふるる”状態であるのは何故だろうか。「報道は民主主義と自由社会の根本要素」とする原則論の中で説かれる「自由」は、多くの政治家やジャーナリストが好んで用いる言辞である。 しかし、メディアと政治のゲーム・ルールには「報道しない自由」や「誘導する自由」「攻撃の自由」など「負の自由」の含まれていることは、よく知られているところである。本ゼミナールでは、現代社会のメディアと政治の同根同質性を検証し、「メディアの政治化」「政治のメディア化」が進行する今日の世界の具象化を素描する。 |
授業計画 |
戦後の日本政治の屈折点であった、サンフランシスコ講和、日米安保、ベトナム戦争、繊維交渉、湾岸戦争、米テロ事件などに関わる内外のメディア論調と政策との相関性を分析する。 |
評価方法 |
研究リポートによる。 |
教科書 |
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参考書 |
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メッセージ |
開発や環境など、地域を二分する問題が生じている自治体が増えています。昨年度は、新幹線着工をめぐって、県内の市町村が対立している佐賀県を映像取材し、賛否の両論を記録分析しました。今年度も引き続き、佐賀県の例を取材し、予算の執行を前に時間切れが迫る「佐賀ー長崎」新線をめぐる攻防を現地取材します。 |