ゼミナールⅠ

年度 2007
科目名 ゼミナールⅠ
教員名 竹林 紀雄
授業概要 「ゼミナールⅠ」と「ゼミナールⅡ」では、映像表現を学ぶ上で欠かせない映画史、映像史上の作品から現代の作品まで、幅広いジャンルや多様な伝達形態の映像作品を鑑賞し、映像の基本的枠組み、特有な文法、さらに技法を考察します。併せて、「映像制作演習A」と「映像制作演習B」を受講したことを前提に、各自で1本のビデオ作品に取り組んでいただきます。ドラマ、ドキュメンタリー、アート映像(実験映画、ビデオアート)、アニメーション(パペット、クレイ、手書き)、CG、ミュージッククリップなど、ジャンルは問いませんので、1年をかけて自らの志向により合致したジャンルのビデオ作品を完成させてください。ゼミ生の皆さんに求めたいのは、これまでに修得した映像表現の基本スキルを活用し、ビデオというメディアによってのみ可能になる映像表現を探求するということです。同時に、CGとの合成や、次代のデジタル編集の可能性など、関連領域とのクロスオーバーも視野に入れてほしいと考えています。「ゼミナールⅠ」では、映像表現への理解をより深める学習と平行して、「ゼミナールⅠ」の終了までに、各自、「ゼミナールⅡ」で制作する作品の企画書を提出していただきます。実際の制作作業に取り組むのは「ゼミナールⅡ」になります。
授業計画 ガイダンス
映像における虚構と現実Ⅰ
映像における虚構と現実Ⅱ
映像の連続性、空間の同一性
映像作品の企画書Ⅰ
映像作品の企画書Ⅱ
画コンテの基礎技術Ⅰ
画コンテの基礎技術Ⅱ
制作設計
表現技法とテクニックⅠ
表現技法とテクニックⅡ
企画書発表、講評
総括
評価方法 企画書の完成度と独創性、さらに理解度を評価します。ただし、実習を主体とする授業ですから出席も重視です
教科書
参考書
メッセージ 自らの思いを言語化することは重要です。自分は〝このような意図で、このような作品を創る〟と表明した上で、「ゼミナールⅡ」の作品制作に取り組んでいただきます。最近のデジタル映像機材は、民生用であっても性能が飛躍的に向上しています。ただし、機器の力で、なんとなく作れてしまった作品では、映像の表現力は身につきません。私がゼミ生に求めるのは、自分の頭の中に浮かんだイメージや物語、あるいは概念さえも、何とか具現化しようとトライし続ける姿勢を持つということです。このことは皆さんを映像の表現者としてはもちろん、人としても成長させると信じています。