国際関係論

年度 2007
科目名 国際関係論
教員名 林  薫
授業概要 1990年代以降、世界レベルで「ヒト、モノ、カネ、情報」の「移動量」×「移動」速度が爆発的に増大しています。これが「グローバリゼーション」と呼ばれる、一連の変化を生み出しています。現在の国際関係は国民国家を中心にして構成されていますが、この原型は17世紀のヨーロッパで形成されたものです。現在、変化はこの基本的な枠組みにまで及んできています。授業では、グローバリゼーションのもたらした変化や南北問題、貿易自由化、地球環境、資源、地域協力、安全保障など現在の国際社会の直面する課題を分析、展望し、21世紀の新たな枠組みとしてのグローバルガバナンスを考えます。この授業を通じて国際関係の基礎知識と市民として国際社会の中で生きていくための基礎的教養の修得を目指します。
授業計画 国際関係論の基本的概念と方法論(リアリズムとリベラリズム)
国際関係を動かすもの(国家、個人、企業、NGO、国際システム)
国際社会の課題(1)資源と環境・持続可能な発展、中国とインドの経済発展と資源消費急増・環境負荷の増大、資源戦略
国際社会の課題(2)南北問題(南北格差の本質、国際協力・援助の仕組みとその成果・課題、ミレニアム開発目標の実現へ向けて)
国際社会の課題(3)核兵器と核戦略
国際社会の課題(4)貿易と投資の自由化(グローバリズムとアンチ・グローバリズム)、地域協力の可能性(EU、ASEANなどの成果と課題)
21世紀の国際関係とグローバルガバナンス(アクターの多様化、情報と知識、ネットワークと認知共同体)
国民国家と国際関係(1)ウェストファリア条約と主権国家、国民国家と「国民」の形成、
国民国家と国際関係(2)西欧諸国とアジア・アフリカ・ラテンアメリカ諸国(植民地、帝国主義、民族独立と国民国家形成)
国民国家と国際関係(3)ナショナリズムと民族紛争、21世紀の紛争予防
21世紀の国際関係と日本、そしてわれわれ
評価方法 出席(50点)およびレポートもしくは試験(50%)で評価を行う。レポートもしくは試験の実施方法等については授業中に説明を行う。授業への貢献(よい質問の提起などのプラス面および私語などのマイナス面)を考慮する。
教科書
参考書
メッセージ われわれは今、人類が経験したなかでも最も急速な変化の中に生きていると思います。国際関係論を学ぶ上で重要なことは、自分自身がいかに世界の動きと結びついているかを認識し、同時に、自分がどのような形でよりよい世界のために行動できるかを考えることです。