アメリカの社会制度と文化A

年度 2002
科目名 アメリカの社会制度と文化A
教員名 小林 ひろみ
授業概要 2001年9月11日、アメリカにおける同時多発テロほど、世界を震撼させたニュースはないでしょう。ソ連が崩壊し、よくも悪くもアメリカが世界の中心になった現在、超大国アメリカに対する強い憎しみや批判をもつ人々もいます。巨像に踏み潰される蟻の立場にある人々にとっては当然のことでしょう。しかし、なぜ歴史的に後発国であるアメリカが、それほど強力な地位についたのでしょうか。そこには必ず理由があるはずです。このような大きな疑問をすべての分野から探ることは不可能です。そこでこのコースでは、アメリカの政治面から、アメリカの文化を探っていくことを目的としています。 アメリカの政治組織の特徴はさまざまありますが、中でも私たちの興味を引くのは大統領制度ではないかと思います。2000年の大統領選のごたごたを見て、世界に大きな影響を与えるアメリカの政治が、かなり「いいかげんな」システムに支えられているのではないかと感じた人も多かったのではないかと思います。アメリカはだめだ、といった反応も見られました。でも私は正反対のことを感じています。だからこそアメリカは健全な国なのだ。そしてアメリカという国は、思っていた通りすぐれて政治的な国だと。 このコースでは建国から現代までのアメリカの政治システムの制度面から土台となっている憲法と法律を眺めることから始めて、アメリカの政治形態がどのように変化し、それが現代のアメリカ人の生活とどのようにつながっているかを見ます。また大統領選挙に大きな影響を与えるアメリカの圧力団体やマスコミにも目を向けてみましょう。
授業計画 このコースでは、教科書として採用した「アメリカの政治-ガリバー大国のジレンマ」をいくつかのセクションに分割し、その記述についてグループ・レポートをしてもらいます。何が書かれ、何が重要と思われるかを整理してレポートしてください。そして、それを土台にしてクラス討論を行い、現代のアメリカにせまってみましょう。最終レポートは最近の大統領について、彼らの施政とその時代の特徴を探ってもらいたいと考えていますが、他のトピックを望む人はそれも許可します。なお、はじめの4回程度は、教科書に慣れるために、講義が中心になります。
評価方法 出席:20% (寝ている場合は欠席とみなします。)クラス活動:50% (クラス・レポートやディスカッションへの参加、資料提供等)レポート:30%
教科書
参考書
メッセージ 教科書はやや高価ですが、アメリカという国を正面から理解するにはとてもよい本です。私の知っているアメリカ人たちは日本人と比べてとても真剣に政治や法律と向かい合います。ルールは自分たちが作り、自分たちが守る。それこそがこの国のすぐれた文化ではないかと私は思います。もし私達がアメリカに学ぶことがあるとすれば、それはアメリカ人の素朴でプラグマテッィクな態度ではないでしょうか。