年度 | 2007 |
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科目名 | 異文化コミュニケーション論B |
教員名 | 山脇 千賀子 |
授業概要 | 異文化コミュニケーションといえば、外国人とのコミュニケーションとしか考えていない人が少なくない。では、外国語で話すだけで私たちは異文化コミュニケーションしているといえるのだろうか。外国人と日本語で話す場合はどうだろうか。 よくよく考えてみれば、現代日本社会に生きる私たちは、外国語を使わなくてもさまざまな異なる文化に向かい合わざるをえない状況にあり、「毎日が異文化コミュニケーション」という生活を送っているといってもよいのかもしれない。 本授業においては、私たちの日常生活のなかに組み込まれた異文化コミュニケーションの事例を批判的に意識化するエクササイズを中心に展開する。そのために、異文化接触にかかわる諸理論を紹介して、各人の分析に役立ててもらうことを目標とする。同時に、頭の中だけの「理解」にとどまらず、自分自身の「文化」を相対化する「実体験」的エクササイズを活用する予定である。多文化環境におけるコミュニケーションのあり方について、学生と一緒に「身体を使い」一緒に考える授業にしたい。 |
授業計画 | 異文化接触とは何か 観光という異文化コミュニケーション テーマパークに人は何を求めるのか 食文化にみる異文化コミュニケーション 音楽にみる異文化コミュニケーション コミュニケーションスタイルの世代差 障害者からみるコミュニケーション 宗教・自然とコミュニケーション ジェンダーとコミュニケーション 異なる価値観をもつ人とのコミュニケーション 多文化主義の地平:総合的エクササイズ 総まとめ:コミュニケーションという可能性 |
評価方法 | 毎回提出してもらうB6版コメント・カード(50%)、期末レポート(30%)、授業への参加度・貢献度(20%)として、総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業は、特に短期留学などの留学を経験した学生のみなさんが、各自の異文化コミュニケーション経験を理論的に整理しなおす機会として活用してほしいと考えています。学生のみなさんの活発な参加によって、新たな異文化コミュニケーション論をつくっていきましょう。本当に授業に出て知的刺激にふれたいという意欲のある学生との相互作用のなかでつくっていく授業にしたいと思います。 |