観光開発特論

年度 2007
科目名 観光開発特論
教員名 海津 ゆりえ
授業概要 観光地は、誰もがこれまでの人生の中で何カ所となく訪れている場所である。だがそれらの観光地が、どのように今日のように来客を受入れるに至ったか、またこれからどのような発展をしていくのかを観光者が考えることはほとんどないが、観光地開発なくして観光ビジネスは成立し得ない。本講義では、「観光開発とは何か」を理解することを目的とする。観光開発のありようは、開発を進めようとする地域の意思と、発展を受けて変化する地域社会の相互作用が働いている。講義ではいくつかの異なるタイプの観光地の発展プロセスを事例としてとりあげながら、観光地開発はどうあるべきかを学ぶことを目的とする。
適宜ビデオ教材や関係者のコメント紹介などにより、なるべく実態に近い情報を用いて進める。教材の使用に当たっては、リテラシーについて触れ、自分でリサーチすることを奨励する。
授業計画 観光地および観光開発についての概念とタイプの整理
文献をもとに、観光地とは何か、観光開発とは何をさすのかを理解する。日本における観光地開発史の理解、用語の整理、キーワードの共有をはかる。
日本の観光地開発のプロセス研究
観光地のタイプを現地が置かれた社会的、政治的、環境的位置づけとの関係からいくつかに分類し、それぞれに該当する著名な例を用いて観光地の成り立ちと開発史についてレビューする。各観光開発に関わる主体や、現在におけるステークホルダーが異なることを観光地の成り立ちとの関係から理解する。
都市から発展した観光地
・特定資源型観光地
・計画的観光地
・地元主導型観光地
・自然型観光地
・観光地ではなかった場所の観光地化
観光開発の計画論とプロセスの整理
観光開発におけるプロセスの差違を理解するため、レビューを行った事例対象地のケースを整理し、計画論を比較検討する。それぞれの事例に登場する行政の施策、法律・条例・制度等の政策誘導、観光関連機関の動き、認証や推奨など事業者のアプローチ、住民の活動や課題などの視点で事例を検討し、議論する。
学生によるレポート発表
講義の中で学生に事例調査レポートを課す。発表とディスカッションにより研究を深める。
評価方法 授業中の積極的な授業参加、小テスト、期末テストによる総合評価とする。
教科書
参考書
メッセージ 観光は世界を読み解くキーワードである。講義を楽しむ姿勢を期待する。