情報行動研究法

年度 2007
科目名 情報行動研究法
教員名 松本 浩之
授業概要 「情報行動研究法」というテーマから想像されるのは、おそらく「動物行動学」や「行動主義」の手法をもって進める研究であろう。「情報」を外的刺激ととらえ、それを動物(ヒト)にインプットすることによってどのような「行動」がアウトプットされるのかを研究する方法をイメージするだろう。そこでは外部から誰もが客観的に観察可能な「刺激」や「行動」のみに着目し、観察の困難な意識や主観はブラックボックスとして不問に付すことになる。しかしこの科目では、このような手法はとらない。それは、「情報」を動物(とりわけヒト)が自ら作り出すものととらえるからであり、「行動」を意識や主観といった「こころ」と切り離して議論することができないと考えるからである。この科目では、「情報」と「行動」をキーワードにしながら、ヒトの「こころ」の働きやありように着目して考察していきたい。授業の中ではいくつかの柱立てをしながら議論を進めていく予定である。
授業計画 情報の定義 情報とは何か
自然言語理解プログラム
記号表象と非記号表象
機械と感情
フレーム問題
オートポイエーシス・システム
散逸構造と生命現象
音声言語とコミュニケーション
原型言語の特徴
統辞論と神話
現象学と間主観性
アフォーダンス理論
印刷技術と近代社会
情報化社会と市場経済
仮想現実と身体性の回復
評価方法 授業で扱った理論や方法に関して筆記試験を行い、それに出席率を加味して評価する。
教科書
参考書
メッセージ 「情報」とは何か、「情報化社会」に生きるとはどういうことなのかという根源的な問いを求めている学生諸君と一緒に「情報」や「こころ」をめぐっての理論や実験に触れ、21世紀の情報化社会をマクロ的に俯瞰する視点を共有したいと考える。教員に教えを請うのではなく、ともに考え議論を深めようという意欲のある学生諸君の履修を望む。