年度 | 2006 |
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科目名 | 国際学入門 |
教員名 | 横川 潤 |
授業概要 | みなさんは、今後の4年間をこの国際学部で過ごして学士(国際学)を手に入れます。この授業は、伝統的な学問体系にとらわれない自由な発想を生み出すことを目指しています。そして、この国際学部で何をどのように勉強していくのか、ということを平易なことばで説明します。限られた時間の中でさまざまな体験をし、今後の自分の研究テーマが発見できれば目標達成です。概要は以下の通りです。1.国際学部でみなさんがこれから学ぶ分野の紹介。さまざまな専門分野の先生方に登場していただきます。2.グループに分かれてディスカッションをすることもあります。一つの問題をいろいろな視点から見る力を養い、自分の意見を他者との意見交換の中で育んで行くことを学びます。3.「グローバル」であることとは何か、ということを大きなテーマにしています。欧米から他地域への「強いられたグローバリゼーション」から始まり、その中から希望を見出す「可能性のグローバリゼーション」に焦点を移して、われわれの未来を考えます。 |
授業計画 | 第一部 1.はじめに:大学で学ぶ知識とグローバリゼーションとの関係 2.グローバリゼーションの始まり:大航海時代の始まり 3.もう一つの1492年:ことばが道具になった年 4.奴隷貿易と植民地主義 5.フランス革命と男女という制度の始まり 6.「見る」ことと人種主義の関係:万国博覧会と博物館の始まり 7.現代世界の成立過程とその問題Ⅰ:近代世界の始まりと「世界の一体化」 8-9.現代世界の成立過程とその問題Ⅱ:第2次世界大戦後~冷戦構造崩壊後の世界を中心に 10.米安保体制と平和主義について 11-12.アジアと日本の共生を考える 13.日本の近代と「在日」とは? 第二部 14.国際紛争の解決と国際協力への視座 15.世界の貧困と「低開発」問題について 16.現代多国籍企業の活動と消費生活 17.環境問題をどのように考えるのか?:ローカルな知と科学知 18.メディア的な現実をどのように生きるのか? 19.「食」の危機と食文化をめぐる国際問題 20.観光ホスピタリティー産業の現状と課題 21.音楽とグローバリゼーション:音の力と多文化主義 22.メメント・モリ:「死ぬ」ことの暴力 23.まとめ:私の国際学 |
評価方法 | 出席、授業参加に関して20パーセント、毎回授業終了前に書いてもらう小レポート30パーセント、2回のレポートがそれぞれ50パーセント。これらを総合して判定する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業は、自由な発想を生むことを目指しています。この雑多でハイブリッドな授業からみなさんが何かを感じることができたら、と思っています。みなさんの積極的な参加を期待しています。 |