年度 | 2006 |
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科目名 | 情報システム概論 |
教員名 | 真鍋 龍太郎 |
授業概要 | 情報システム学科に入学したのに,「情報システム」とは何かをはっきり説明できなかったり,コンピュータを勉強するのです,としか言えないのでは恥ずかしい. この科目では,これから学んでいく「情報システム」とはどんなものか,何を勉強をしていくかの全 般的な展望を与えることをねらう.そこで(選択科目ではあるが)情報システム学科生は2年のうちに履修してもらいたい.情報システムは,組織がその目標を達成するために,情報を集め,蓄え,処理し,伝達し,利用するためのしくみで,仕事の行い方や手順ともいえ,それを支えるために通信系を含んだ情報処理システムがある.従ってその目標に依存していろいろな形のものがあるし,情報処理システムはその一部であるに過ぎない.情報システムの企画,設計,開発,運用などにあたったり,利用して仕事をしていこうとする者は是非履修されたい. |
授業計画 | 情報システムの例(1)・・・・宅配便業務とその支援,PCの直接販売など具体例の提示 情報システムの例(2)・・・・情報化前の銀行業務,特急/座席券の販売と現在の比較 情報システム(IS)とは何か・・・・一般的なシステムの特性と仕事を進める仕組み いろいろなビジネスプロセスとISの役割・・・・いろいろな基幹システムと情報システム 情報システムと経営システム・・・・組織の基幹システムから競争上の役割へ 情報化と社会・・・・情報化あるいはISにより社会がどのように影響されるか変わったか 情報システムと人間・・・・ISよる人間,環境,社会との関係や情報モラルなどの問題 データベースの機能と役割・・・・個人,組織/企業,公共DBなどの種類と役割 データモデルと情報システム開発・・・・ISの構築,運用の基礎としてのデータベース ネットワークとテレコミュニケーション・・・・ISとネットワークの役割,関係 情報システムの計画・・・・ISの経営方針との整合性 情報システムの開発・・・・開発の諸方法,伝統的開発法,プロトタイピング 情報システムの開発の諸側面・・・・構築プロジェクトの管理,標準化 情報システム産業と人材の育成・・・・IS産業界の構造,企業/組織内のキャリアパス e-ビジネスとセキュリティ・・・・新しいビジネスモデルとISの役割 講義の随所で,できるだけ具体的な事例や,情報システムをめぐるカレントな話題に触れるようにする. |
評価方法 | 主として学期末試験で評価する。ただし、出席状況と授業のなかで随時行う小テストと宿題も参考にする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 新聞に「情報システム(あるいは単にシステム)」という言葉はよく出て来る.それらは,狭い意味の情報システムを指すこともあるし,この授業で対象とする広い意味の情報システムを意味することもあり,使われている状況も様々である.そこで,新聞を毎日読んで,この用語が出ている記事を見付けて切り抜いておいてみて下さい.(これを使う問題を期末の課題に出すこともある.)就職試験のときに必要だからと,その直前になって新聞を取り始めたり,読み出したりしても,読み方もわからず,必要なことを読み取ることもできない.その準備としても,2年生のうちから読んでください. |