年度 | 2006 |
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科目名 | イスラーム入門 |
教員名 | 中村 緋紗子 |
授業概要 | 2001年9月11日に起こった米国の同時多発テロ以来、日本においてもイスラームと西欧文明の衝突の問題をめぐって、急速にイスラームに対する関心が高まってきている。本講義は、現代世界におけるイスラーム教徒(ムスリム)の動向を理解するために必要なイスラームの基本的な思想や社会的規範、生活様式を学ぶことを目的とする。(後期の「イスラーム法と社会」受講生には必須。) |
授業計画 | 日本とイスラーム イスラームとは?:イスラームの基本的な考え方 「預言者」という概念、神の啓示、『クルアーン』 ムハンマドの人間像:預言者の言行録『ハディース』 ビデオ鑑賞:ムハンマドの生涯 『クルアーン』と『ハディース』から演繹される聖法 聖法(イスラーム法)1:法源と解釈 聖法(イスラーム法)2:特定の問題に関して『クルアーン』と『ハディース』にある叙述・法学書の用例・解釈・現実への適用 結婚と離婚 離婚法 現代におけるイスラム法の適用 日常生活の中のイスラーム復興 現代国際社会におけるイスラームの現状 イスラーム諸国(イスラーム国家とムスリム社会) 西欧とイスラム1:ヨーロッパ 西欧とイスラム2:アメリカ 中東 アジアとイスラーム1:西アジア アジアとイスラーム2:南アジア アジアとイスラーム3:東南アジア アジアとイスラーム4:中央アジア アジアとイスラーム5:東アジア |
評価方法 | 学期末テスト(50%), レポート(30%)、出席点(20%) |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 受講にあたり予備知識は必要ないが、授業を通じてイスラーム文化に触れ、既成観念にとらわれず、独断に陥らず、異文化を冷静に理解する論理的な思考方法を養ってほしい。また、本講義は秋学期に開講される「イスラーム法と社会」の基礎となるので、秋学期に同講義の受講を希望する学生は、必ずこの「入門」を履修しておくこと。 |