| 年度 | 2006 |
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| 科目名 | 情報表現・美意識と構成学 |
| 教員名 | 高田 哲雄 |
| 授業概要 | 日常的に「これはセンスの良いカバンだ。」とか「とてもおしゃれな店だ。」などの会話が自然になされている。簡単に言えば”意識としての心地よさ”の体系が「美意識」であり、そのような何らかの意識に基づいてあるものを体系的に創作していくことについての学問が「構成学」です。一見この「美意識」は誰にでも共通であるかのように思われますが、実は必ずしもそうではありません。たとえば5歳の子供が好む帽子と30歳の成人が好むそれとでは大きな違いがあります。また現代ではその差がかなり埋まってきたとはいえ、元来日本人の好む食べ物と西洋人の好食べ物には大きな違いが存在してきました。普段言葉には出さないまでもその背景には「日本的美意識」または「西洋的美意識」とでもいうものが潜んでいたということになります。例えば映画「ラスト・サムライ」の魅力の背後にはこの「日本的美意識」のテーマが明らかに脈打っているのです。この講義では、時代と共に大きく変容する「美意識」について模索しながらいくつかの構成練習を通してあなた自身の自然な表現力のエッセンスを磨いていきます。 |
| 授業計画 | 美意識とは何か、aesthetic sense(美意識)の原点を求めて。 古代人は何故自然に美意識を身につけていたか(自然美と技術美) 精神的洗礼としての美意識の追求(宗教の求める美意識) 社会的秩序のための美意識的支配(国家の求める美意識) 構成学の誕生(ロシア構成主義、バウハウス、モダニズム) 人間解放をめざす美意識の復活(ルドルフ・シュタイナーの美学) 美意識と構成学:演習課題1 〈点・線・面〉 美意識と構成学:演習課題2 〈フォルメン〉 美意識と構成学:演習課題3 〈有機体〉 美意識と構成学:演習課題4 〈異質な空間〉 美意識と構成学:演習課題5 〈マイ・マインド〉 関連表現技術の紹介 美意識と構成学:討論会 |
| 評価方法 | 出席、課題提出、プレゼンテーション、参加意欲の総合評価とします。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 現代は様々な情報であふれています。考え方によってはそれらのすべては善し悪しはともかく、また意識するとしないにかかわらず何らかの人間の美意識に基づいて生み出されているのです。この講義を受講することによって自然とその本質を理解することができるようになるでしょう。一見難しい内容にも見えますが一度理解することによりむしろ混沌とした現代の真相が見えてくるようになります。密林を彷徨う迷い人が最後に出口に辿りつき歓喜するように、必ず受講者は糸口をつかめるでしょう。 |