政治学

年度 2005
科目名 政治学
教員名 有賀  誠
授業概要 長らく世界政治の基本構図となっていた冷戦体制は、1989年のベルリンの壁の崩壊を象徴的な出来事とする社会主義圏の自滅によって、自由主義の勝利をもって終焉したと言われています。例えば、フランシス・フクヤマという思想家は、『歴史の終わり』という本のなかで、自由主義はこれまでの歴史上の様々な政治体制がもっていた根本的な矛盾を免れているので、これ以上の政治体制は考えられない「人類のイデオロギー上の進歩の終点」であると述べています。しかし、当の自由主義社会に生きているわたしたちは、その社会が与えてくれるあり余る自由と価値観の多様化のなかで、何が選ばれるに値する善き生き方であるのかの選択基準を見失い、途方にくれているというのが本当のところではないでしょうか?本講では、わたしたちの生きる自由主義社会の意義と問題を、自由主義を批判的に見ている様々な思想潮流を参考にしながら、できるだけやさしい言葉で考えてみたいと思っています。
授業計画 戦争と民主主義
戦争観の変遷
安全保障を考える
グローバリズムは何をもたらすか?
自由と平等
「自由からの逃走」と現代社会
丸山真男が見た日本社会
共同体主義とは何か?
国家と市民社会
インターネットと公共性
公共性について考える
まとめ
評価方法 学期末におこなう試験によって評価します。
教科書
参考書
メッセージ 授業計画には、やや難しげな言葉が並んでいますが、噛み砕いて説明するつもりですから、特に予備知識は必要ありません。授業中の質問は大歓迎ですが、当然、私語は厳禁です。