情報表現・サウンド制作

年度 2005
科目名 情報表現・サウンド制作
教員名 高田 哲雄
授業概要 ”映画音楽”や”放送音楽”などと呼ばれるように映像や他の領域との融合の中で成立する”情報メディアとしての音楽”あるいは”サウンド”の領域が拡大しています。”演奏会場”のみがミュージシャンの活躍の場ではなくこれからは”DTM”(Desk Top Music)と呼ばれるようにデジタル・サウンド技術を駆使し、様々なコミュニケーション領域と融合するマルチメディア表現を担うサウンドクリエーターが渇望されます。実際の情報メディアの現場では国際標準形式としてのMIDIがデジタル・サウンド技術の共通言語として活用されています。さらにコンピュータ上で音声処理と図形処理や画像処理がリンクすることも可能になってきました。この授業では実制作を通してサウンド技術に必要な項目について基本的知識を学んでゆきます。
授業計画 サウンド入門(マルチメディアにおけるサウンド技術の位置付け)
自然音と創作音の違い(サウンド・ハンティングから音楽創作まで)
メディア技術としてのサウンド(サウンドクリエーターの役割)
”音”の成り立ちを体感する。(実音の分析、音響工学の理解)
サンプリング工程1(自然音と人工音を意識してサンプリング)
サンプリング工程2(サンプリングのデジタル加工、WAVファイルの構造)
サウンド・シミュレーション(演習2で作成した音を映像と組み合わせる)
サウンド制作実習1”(キーボード入力によるリズムの作成、MIDIサウンド)
サウンド制作実習2(キーボード入力による旋律の作成)
サウンド制作実習3(DTMによるグルーピング作成)
サウンド制作実習4(映像コンテンツを前提とするサウンド制作)
サウンド制作実習5(ストーリー性を意識したサウンド技術)
サウンド制作実習6(ナレーションおよびサウンド・イフェクト)
サウンド制作実習7(WEB等デジタルメディアにおけるサウンド)
サウンド・プレゼンテーション(制作および学習内容の発表)
評価方法 出席、課題提出、プレゼンテーション、参加意欲の総合評価とします。
教科書
参考書 「MIDIバイブルⅠ」,塚本慶一郎,株式会社リットーミュージック
メッセージ 最もバランスの良い知識は”理論”と”実践”の両面から学んでいくことによって身につくものです。またこの授業では”知性”のみに集中するのではなく同時に”感性”も磨いてくれることを期待しています。* この科目は高等学校教諭1種免許状「情報」取得に必要な教科科目の1つです。。”音楽著作権”についてもそれぞれの具体例の中で随時必要に応じ解説します。