経済史A

年度 2005
科目名 経済史A
教員名 飯田 敏彦
授業概要 この講義においては、ヨーロッパの経済史を概観する。15世紀に始まる「大航海時代」において先陣争いを演じたポルトガルとスペインは、世界的な規模で商業活動を展開し、16世紀のヨーロッパで経済的な影響力を誇ることになる。それゆえに、両国のパワーの源泉となった商業活動の実像に迫ることは重要である。そこでまず、16・17世紀におけるポルトガルの東インド貿易(対アジア・アフリカ貿易)とスペインの新大陸貿易に光をあてながら、ポルトガル人とスペイン人の経済活動の規模とシステムを概観し、その上で、彼らの経済活動の特徴と限界について説明を試みる。さらに、両国が築いた「財産」を利用しながら16世紀末に躍進し、続く17世紀を通じて貿易国家として繁栄したオランダの経済と貿易の盛衰をたどることにする。
授業計画 講義ガイダンス‐西洋経済史の見方‐
共同体と市場経済 -分業交換関係の発達が持つ意味-
中世後期ヨーロッパの商業 -中世ヨーロッパの経済的先進地域であったネーデルラントと北イタリアを中心とする商業圏-
14~16世紀イタリアの商業 -ヨーロッパ各地に進出し、活躍したイタリア人の商人の実像に迫る。フィレンツェの商人を中心に-
16世紀ポルトガルの東インド貿易 -ヨーロッパの枠を越え、アフリカやアジアの遠い世界に富を求めて旅立つポルトガル人。彼らのコショウ貿易はどのようなものだったのかー
16・17世紀スペインの新大陸貿易 -ヨーロッパの工業製品を必要とするスペイン領新大陸植民地。大西洋を横断して新大陸市場に供給された製造品はスペイン産ではなかった-
17・18世紀オランダの中継貿易 -貿易国家オランダはなぜ成功したのだろうか。18世紀に衰退した理由は?-
評価方法 各受講生が自分の考えを教室で自由に述べ、積極的に授業に参加することを期待したい。これを促すため、受講生の授業への参加度と出席状況を評価対象として重視します。期末試験は実施する予定ですが、成績評価の詳細は最初の授業において説明します。
教科書
参考書
メッセージ 受講に際しては世界史と経済学の基礎知識を持つことが望ましいのですが、予備知識がなくても理解可能です。経済の基本問題を理解する機会を「経済は苦手」という学生に提供したいと思います。なお、講義内容をよく理解してもらえるように教室で関連資料を配布する予定です。