イスラーム法と社会

年度 2005
科目名 イスラーム法と社会
教員名 中村 緋紗子
授業概要 インドネシアは一国としては世界最大のムスリム(イスラーム教徒)人口を擁する国である。イスラーム発祥の地メッカからは遠く離れ、歴史的にはイスラーム世界の最も辺境にあるが故に、イスラーム法の浸透も表面的なものであるとされてきた。本講義では、インドネシアにおけるイスラーム法の適用の問題をとりあげ、イスラーム法のもつ適応性/柔軟性の一例として、インドネシアという「辺境」の地においてイスラーム法がどのように制度化して来たかを論じる。
授業計画 インドネシアの概況
インドネシアの歴史:インドの影響と初期王国
インドネシア諸島のイスラーム化:イスラームは何時ごろ現在のインドネシア諸島に到来したか?イスラームが到来したころのインドネシア諸島とその周辺地域のの状況はどうであったか?
インドネシア諸島のイスラーム化2:イスラームはどのように浸透していったか?
・ジャワの場合1:ジャワのイスラーム化、九聖人、マタラム王国とスルタン・アグン
・ジャワの場合2:イスラーム化したマタラム王国の統治形態:宗教と政治、イスラーム法の導入
・ジャワの場合2:植民地化の影響、イスラーム法と慣習法(アダット)
・インドネシア共和国1:宗教省の設立
・インドネシア共和国2:イスラーム宗教裁判所
・インドネシア共和国3:婚姻法とイスラーム
・インドネシア共和国4:イスラーム法編纂作業
今日のインドネシアの司法制度:イスラーム法の位置
評価方法 レポート(60%), 授業への参与(20%), 出席点(20%)
教科書
参考書
メッセージ 本講義の受講希望者は春学期開講の「イスラーム入門」をまず受講していることが望ましい。本講義では、受講者がイスラームに関する基礎的知識をもっているものとして授業を進めるので、基礎的知識が皆無だと思うものは、受講前に研究室に来るか、最初の授業の日にその旨を表明し相談すること。