| 年度 | 2004 |
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| 科目名 | 環境・社会・技術B |
| 教員名 | 藤井 美文 |
| 授業概要 | 本講義では、①地球温暖化に対応するために現在の産業社会を越える次の社会としてどのようなビジョンを持つことができるのかという長期的な視点と、②現在の枠組みの中で社会が環境や科学技術をどのようにコントロールできるのか、という短期的な問題を取り上げる。そして前者では数人の識者の産業化を越えるためのアイデアを紹介するとともに、後者では、市場を利用した環境規制の仕組みや意思決定のありかたをテーマとする。 |
| 授業計画 | 1.はじめに 2.環境・エネルギー制約と産業化社会を越える構図 問題の所在と自己内省的近代化(U.ベック) 3.~7. これまでに出されたアイデア (1)「Small is beautiful(シュマッハー)」 (2)「Soft Energy Path (A.ロビンズ)」 (3)「知識社会の衝撃(D.ベル)」 (4)「ネクスト・ソサエティ」(P.F.ドラッカー) (5)「第3の道」(A.ギデンス) 8.~10. 産業化の枠組みでの漸次的改良 (1)環境アセスメントとテクノロジー・アセスメント (2)リスク・アセスメントとリスク・コミュニケーション (3)ライフサイクル・アセスメントとクリーナー・プロダクション規制 11.~12. 社会システムの改変と意思決定 (1)成長と環境をめぐる技術、制度、意識のありかた (2)環境・科学技術をコントロールする社会制度とは? |
| 評価方法 | 出席と試験(持ち込み自由)に加えて、数冊の副読本を設けて学生に発表させ(発表した学生は前期あるいは後期試験を免除)、これを参照にして評価する。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 本授業の主題は『社会は環境や科学技術をいかにコントロールしうるのか?』という点にある。本授業を通じて、環境保全という課題が意志決定の問題といかに大きな関わりを持っているのかを知ってもらいたい。 |