食料経済学

年度 2002
科目名 食料経済学
教員名 安倍 澄子
授業概要 一国の経済活動には、その流れに関わっている様々な立場の経済主体があります。各経済主体は、それぞれ財貨・サービスを提供しあい、その対価としてお金のやりとりを行っています。こうした相互の「取引」の集大成によって日々の経済活動が形作られています。

食料や農産物についても、それぞれ作る側の農林漁業者、売り買いを商う者、販売サービスをする者、社会的に整える行政担当者など、それぞれ相互の行動や関連づけによって食料に関する経済活動が行われています。

このように、食料をめぐるそれぞれの経済主体の行動がもたらす関連性を把握するのが食料経済学といえます。具体的には、食料の供給(生産)と需要(消費)、そして需要と供給の両者を仲介する市場(流通・加工)に関連するそれぞれの組織、構造、機能、経済主体の行動パターンを学んで行くことになります。

さらに経済の発展した社会においては、食品関連企業を始めとする企業の経済活動はかなり広い範囲にわたり消費者の生活を規定しています。今日、食品・栄養システムも高度化し、食生活を変化させてきました。これらの現状をふまえて、経済発展と食料消費・食生活の変化を健康をめぐる現状とも関連して把握していきます。このような学習を通じて、食生活と食産業の健全な発展に役立つためのフードコーディネーターとしての経済・経営面での基礎知識の習得や食事・栄養指導の充実を図る栄養士としての社会的な役割やについても考察していきます。

授業計画 講義ガイダンス

食生活の変化と食料消費

食料の需要と供給

経済の発達と食料の流通

食に関連する産業の現状と食生活

評価方法 1.秋学期の中間で修了する講義なので、最後の講義の時間に試験を行ない、その結果で80~90%の評価を行います。

2.出席・授業中の態度等の平常点も10~20%評価に加点します。

教科書
参考書
メッセージ 食べるという行為は、栄養補給のためだけではなく、毎日繰り返される文化活動でもあります。近年、食料消費・食生活の動きは確実に企業による「産業化」活動を増し、「外食・中食」関連産業が国民全体の食料消費の3割を占めるようになってきています。

「飽食ニッポン」といわれる状況の中で、「食料経済学」を学び、食料に関する経済的仕組みと実態を知り、そこから健全な食生活と食産業のあり方を考えていく、そのための糸口になってくれればと願っています。