対アジア外交史B

年度 2004
科目名 対アジア外交史B
教員名 董  宏
授業概要 1972年9月の国交正常化以来すでに31年を経た日中関係は、政治、経済、文化など様々な面で交流を深め、着実に成果をあげてきた。しかし同時に、歴史認識、安全保障、台湾、経済などの問題で摩擦も頻発している事実は、率直に認めておかなければならない。最近では、「政冷経熱」(政治関係は冷え込んでいるが、経済的な関係は熱い)の日中関係の現状を憂慮する声が中国の関係者の間でもよく聞かれるのである。日中間の「政冷」は、やがて「経熱」にも影響を及ぼしかねない。2000の交流と近代における不幸な歴史という特殊な両国関係を持つアジアの二つの「大国」は、21世紀の友好協力関係をいかにして築いていくか。本講義は1920年代前後から今日までの日中関係を、重要なテーマを取り上げながら概観するとともに、20世紀の日中関係に対する理解を深めることを目標とする。授業では、特に日中国交正常化以後の関係に焦点を絞って政治、外交、経済面を中心に日中関係を検証していきたい。日中関係の問題点を考え、未来に向かって日中のより良好な関係を構築する手がかりを求めたいからである。それゆえにさらに日中関係を二国間の狭い関係のみで捉えるのではなく、より幅広くアジアや世界の中で考えていきたい。
授業計画 イントロダクション(講義の構成、授業方法、履修上の注意、評価方法など)
日中関係の現状-「政冷経熱」不思議な日中関係
第一次世界大戦から終戦までの日中関係(1918-1945)
戦後「政経分離」「政経不可分」時代(1945-1972)
国交回復、「善隣友好」関係のスタート(1972-1978)
「歴史的に最もよい時期」(1979-1992)
「政冷経熱」の日中関係(1993-1996)
「善隣友好」から「友好協力パートナーシップ」への転換(1998)
「政冷経熱」の再演(2000-2003)
日中関係における歴史問題
中国の「対日新思考」と今後の日中関係の行方
21世紀の「東亜共同体」における日本と中国
評価方法 (1)出席と授業中の討論への参加、(2)個人レポート、期末試験によって総合的に行う。
教科書
参考書
メッセージ 皆さんと一緒に学べることをとても嬉しく心待ちにしています。日中関係に留まらず、中国の社会や文化などにも興味のある学生の皆さんはいつでもお付き合いします。積極的に授業に参加して疑問をぶっつけてください。一緒に考えましょう。