| 年度 | 2003 |
|---|---|
| 科目名 | アメリカの社会制度と文化A |
| 教員名 | 小林 ひろみ |
| 授業概要 | 「悪の枢軸」「テロ撲滅」の理論を振りかざし、イラクとの戦争へ着々と準備をすすめているアメリカは、多くの日本人の目には石油ほしさに2001年9月11日のアルカイダによる貿易センター破壊を口実に使っているように映るのではないでしょうか。ソ連が崩壊し、よくも悪くもアメリカが世界の中心になった現在、超大国アメリカは国際世論を無視してでも思うことは実行できる立場にあります。このようなアメリカに対して、強い憎しみや批判をもつ人々が多数いたとしても不思議ではないでしょう。しかし、なぜ歴史的に後発国であるアメリカが、これほど強力な地位についたのでしょうか。そこには必ず理由があるはずです。このような大きな疑問をすべての分野から探ることは不可能です。 このコースでは、政治面からアメリカの文化を探っていくことを目的としています。 アメリカの政治組織の特徴はさまざまありますが、中でも私たちの興味を引くのは大統領制度ではないかと思います。ブッシュ大統領が当選となった2000年の大統領選のごたごたを見て、世界に大きな影響を与えるアメリカの政治が、かなり「いいかげんな」システムに支えられているのではないかと感じた人も多かったのではないかと思います。アメリカはだめだ、といった反応も見られました。でも私は正反対のことを感じています。だからこそアメリカは健全な国なのだ。そしてアメリカという国は、すぐれて政治的な国だと。 このコースでは建国から現代までのアメリカの政治システムの制度面から土台となっている憲法と法律を眺めることから始めて、アメリカの政治形態がどのように変化し、それが現代のアメリカ人の生活とどのようにつながっているかを見ます。また大統領選挙に大きな影響を与えるアメリカの圧力団体やマスコミにも目を向けてみましょう。 |
| 授業計画 | 詳細は、授業中に提示します。 教科書の「アメリカの政治-ガリバー大国のジレンマ」の章立てを中心に、いくつかのセクションに分割し、その記述についてのレポートを中心にすすめる予定です。アメリカについては新聞記事も多いので、できれば、毎回関連分野に関する記事を読むことからはじめたいと考えています。始めは、アメリカ政治の基礎となる憲法から始める予定です。みなさんは、日本国憲法を読んだことがあるでしょうか。読んだ人はごく少数ではないかと予想します。それなのに、なぜアメリカの憲法からはじめるのか。それがアメリカの政治性を説明する鍵になると私は思っています。 |
| 評価方法 | 出席:20% (寝ている場合は欠席とみなします。)クラス活動:50% (クラス・レポートやディスカッションへの参加、資料提供等)レポート:30% なお、遅刻3回を欠席1回とみなします。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 教科書はやや高価ですが、アメリカという国を正面から理解するにはとてもよい本です。私の知っているアメリカ人たちは日本人と比べてとても真剣に政治や法律と向かい合います。ルールは自分たちが作り、自分たちが守る。それこそがこの国のすぐれた文化ではないかと私は思います。もし私達がアメリカに学ぶことがあるとすれば、それはアメリカ人の素朴でプラグマテッィクな態度ではないでしょうか。 |