| 年度 | 2003 |
|---|---|
| 科目名 | 地域研究B(アメリカ) |
| 教員名 | 宮本 倫好 |
| 授業概要 | アメリカは地球上で、最も多様性に富む国家である。人権はもちろん、宗教、言語などあらゆる異種の要素が混在する。かつてのアメリカは、こうした多様性を一つにまとめ上げる求心力が強く働き、国家の団結を維持してきた。それはアングロサクソンを中心とする価値観、言語、宗教などであった。しかし、その後のカトリック教徒、ユダヤ教徒の移民に続き、中南米からのヒスパニックス、アジア系移民の激増によって、アメリカの構成要素は様変わりした。ヨーロッパ系白人が少数者に転落する日も近い。こうした新しいアメリカの多様性は、国家のありようにどう影響しようとしているか。一昨年の同時多発事件で、アメリカは多民族国家としては異常な程の団結力を誇示したが、一方でアラブ系排斥という伝統的な「異質拒否の体質」の根深さも見せつけた。これは、より多様な国家への転換が容易でないことへの証左である。国家としての統合を守りつつ、多様性への寛容拡大を目指さざるを得ないアメリカの現在の苦悩を探る。 |
| 授業計画 | ・同時多発テロの残したもの ・国勢調査に見る民族多様性の深まり ・エスタブリッシュメント ・黒人を追い越すヒスパニックス ・キリスト教国家におけるモスレム ・坩堝(るつぼ)と遠心分離作用 ・異種共存と対立 ・差別是正措置と黒人 ・世界の頭脳流入国 ・人種別利害代表は機能するか ・ユダヤ系とイスラエル |
| 評価方法 | 授業に参加することが重要。小レポートを含む意見表明も重視。学期末テストまたはレポート。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 価値観などかなり共通する点の多い日米両国だが、差異も大きい。絶えず日本及び日本人を念頭に置いて勉強するようにする。テキスト 特に無し。資料を随時配布。ビデオも随時使用。参考書 随時教示。 |