| 年度 | 2003 |
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| 科目名 | 哲学 |
| 教員名 | 山崎 裕子 |
| 授業概要 | ソクラテスは、アテナイの人々に「無知の知」を説き、その結果、死を宣告されるに至った。彼の生き方は、古代ギリシャのみならず歴史上多大な影響を及ぼし、現代においてもその思索の意味は失われていない。彼はなぜ「無知の知」を説き、死を甘受することになったのか。プラトン著『ソクラテスの弁明』を中心としつつ、配布資料も用いながら、ソクラテスの真理探求の過程を考察する。 |
| 授業計画 | 「哲学」とは何か ソクラテス以前の哲学者たち(1) ソクラテス以前の哲学者たち(2) 『ソクラテスの弁明』の構造 ソクラテスについて書いた人々 無知の知 精神の産婆術 ソクラテスとソフィスト 徳(アレテー) 魂のための気遣い ソクラテスの思想の意義 授業内容に関する質疑応答 |
| 評価方法 | 授業中に書いてもらう意見と春学期末のレポートによって評価する。毎回出席を取り、通算して3分の2以上出席している受講生のみレポートを提出する資格がある。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 「哲学」するには、様々な領域・様々な事柄の理解が求められる。そして、『ソクラテスの弁明』をはじめとする古典は、それぞれの時代の影響を受けている一方で現代にも十分通ずるものがあり、決して過去の問題にとどまるものではない。哲学思想は、人間の知恵のエッセンスである。広い視野に基づくエッセンスを短時間で学ぶには、授業を聞きながらその内容を一緒に考えていく積極的な態度が必要とされる。考えることと読書が好きな人に受講してもらいたい。 |