現代企業論

年度 2003
科目名 現代企業論
教員名 杉山 富士雄
授業概要 日本企業は、外部市場との取引より、組織内部での「長期継続的・相対的取引」を主軸とした運営を得意として、株主、経営者、従業員などのステーク・ホルダーの共同利益最大化を目標としていた。そして、その企業行動をモニターしていたのが、「メイン・バンク」の銀行であった。しかし、現在、グローバリゼーションの中で、日本型の市場システムは、流動化しつつあり、見直されている。今後の日本的システムの変化の方向を、《情報の非対称性》、《制度と組織の多元性》、《文化の経済学》等の「New Microeconomics」を手がかりに、アメリカ企業の内部組織と比較しながら、検討・考察する。
授業計画 日本型企業統治
日本型企業金融
日本型雇用慣行
日本型生産システム
日本型流通系列
日本の研究開発支出
日本の政府と民間部門の関係
新古典派経済学の前提への疑問
契約と取引のコスト
情報の非対称性
日本的経営成立の根拠
経済の外部性と公共財
中古車市場と「レモン」の問題
情報の質と保険市場の不成立
企業組織とモラル・ハザード
雇用制度の改革と賃金インセンティブ
貸し渋りと非対称情報
地球温暖化と環境ビジネス
企業・利潤に関する俗流「搾取論」批判
競争戦略と顧客市場のゲーム理論
アメリカの経済成長分析
(市場メカニズムの利用)
アメリカ産業の国際競争力とIT投資の役割
(アメリカ型生産システムの限界と、改善努力)
評価方法 レポートと出席
教科書
参考書
メッセージ 学生諸君の就職先となる日本企業を取り巻く環境の変化、及びその中での企業行動のあり方について勉強し、その上で、自己の価値観・正義感と、会社の中での日常的な仕事をどう調和させるべきか、仕事の中でどのように自己実現すべきかを考える「手がかり」をつかもう。