知識システム論

年度 2003
科目名 知識システム論
教員名 広内 哲夫
授業概要 人工知能の応用システムであるエキスパートシステムについての授業である。エキスパートシステムとは、専門家の持つ経験的な知識やノウハウをコンピュータに記憶させ、推論エンジンを用いて、妥当な結論を導き出すシステムであり、専門家の思考形式で物事を推論していくので、エキスパート(専門家)システムと呼ばれている。銀行や商社などの管理部門では、多くのエキスパートシステムが構築され、実用に供されている。本授業では、前半で、人間の思考方法、エキスパートシステムの基本的な考え方、推論方法、知識ベースを講義する。後半では、学生諸君に各自の知識ベースを作成してもらう。そして、研究室で製作した推論エンジンを用いて、各自の作成した知識ベースに基づくエキスパートシステムを稼動させることにする。
授業計画 (1) 人工知能とは
人工知能の歴史……揺籃の時代、失望の時代、AIビジネスの時代
人工知能の定義とその判定……人工知能の定義、人工知能の判定法
(2) 問題解決の方法
パズルとゲーム……パズルの探索、ヒューリスティック探索、ゲームにおける探索
人工知能における推論……推論とは、アルゴリズミック推論とヒューリスティック推論
推論の形式……演繹推論、帰納推論、発想推論
(3) 命題論理
命題とその結合……否定、連言、選言、含意、同値、ド・モルガンの法則と分配率
推論規則……肯定法、否定法、三段論法
(4) エキスパートシステム
エキスパートシステムとは……歴史、知識システム
プロダクションの適用領域……DENDRAL,MYCIN、PROSPECTOR
プロダクションシステムの構成……知識ベース、推論エンジン、作業記憶、説明機能
プロダクションシステムの事例……仮説生成-検証型のPS、動物分類の知識ベース
(5)知識ベース作成の実習
受講者各自が自分の好きな分野を選んで知識ベースを作成する。そして、提供する推論エンジンを用いてエキスパートシステムとして稼動させてみる。
評価方法 学生諸君各自に自由な領域についての知識ベース(作品)を作成してもらい、それに基づいて評価する。その際、出席を加味する。
教科書
参考書
メッセージ 1997年5月にマスコミは、「チェスを指すコンピュータが人間のチェス世界チャンピオンに勝った」と言う衝撃的なニュースを報じた。(専門家を含め)誰もが起こり得ないと信じられていたことが起こったのである。実はこのチェス・コンピュータは、エキスパートシステムそのものなのである。是非、この授業を通して、チェス・コンピュータが如何にして人間に勝ったのかを考えて欲しい。授業では、そのヒントを提供する。乞うご期待!広報学科/経営情報学科学生諸君へ!!! 過去に何人もの同学科の学生諸君がこの授業を受けています。特別な予備知識は要りません。是非、受講してみて下さい。