| 年度 | 2003 |
|---|---|
| 科目名 | 古典文学 |
| 教員名 | 田川 邦子 |
| 授業概要 | 「奥の細道」を読む。松尾芭蕉の名を知らない人はいないだろう。「奥の細道」は、彼の代表的な紀行文である。しかしただの旅の記録ではない。詩的芸術的効果をねらい、加工された完成度の高い文学作品である。ここに選ばれる言葉の一つ一つは、奥深い歴史的、文学的背景を持ち、選びぬかれたものである。これらを読みときながら、芭蕉にとって旅とは何であったのか、また旅と日本文学などのテーマについて考えてみたい。 |
| 授業計画 | 「奥の細道」に至るまでの芭蕉の生活と紀行文 「曽良日記」と「奥の細道」 旅と文学 伝統と創造の問題 芭蕉が完成させたもの 以上の五つの視点を交差させながら、作品「奥の細道」を読みすすめる。ただの解釈をするような授業とはだいぶ異なるものになるであろう。 |
| 評価方法 | 1.期末に提出するレポート2.出席日数 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | すぐれた俳句がたくさん入っています。良い句を充分に鑑賞し、俳句の面白さを理解してほしいと思います。そして何よりも、芭蕉文学の奥の深さを感得して下さい。 |