オペレーションズ・リサーチ

年度 2002
科目名 オペレーションズ・リサーチ
教員名 根本 俊男
授業概要 オペレーションズ・リサーチ(Operations Research, 以下OR:オーアール)とは,経営・政策における諸問題に対する問題解決・計画立案のための科学的な知恵の集大成である. (科学的とは,例えば,複数の計画案があるとき,経験と勘でこの案が望ましいと判断するのではなく,数理モデル・統計分析等を用いて各案の望ましさを数量的に表し,その中から最良の案を決定することである.) ORは多くの企業で呼び方こそ様々だが実際に利用されている実践的な学問である.そのため,経営情報を真に習得しようとする者は必須の知識であるし,経営情報学科出身者として企業が期待しているIT(情報技術)の中核の一つでもある.経営情報学科ではこのOR関連の講義として第3セメスタに「OR」,第4セメスタに「生産管理論」,第5セメスタに「数理計画」,そして第6セメスタに「経営シミュレーション」および「意思決定論」を配置し,経営情報のエキスパート養成の大きな柱の一つとしている.本講義はその柱の基礎としてORの基本的な手法や考え方を最新の話題も交えて学習する. ORを利用した現実の問題解決場面ではコンピュータを利用することが多い. しかし時間の関係で,本講義においては,コンピュータを用いた実習を行う余裕は無い。そこで「ソフトウェア演習」などの情報処理演習科目も取得し補完しておくことが望まれる.また,ORを修得するには多くの問題例に取り組む必要があるが,講義時間だけでは足りないので相当量の課題を毎回課す予定である.受講者は実習・課題に取り組む十分な時間を確保しておいて欲しい.逆に,バイト等でORの学習に十分な時間を確保できない人は単位取得は難しいであろう.「OR」の単位取得は,3年次において根本ゼミナールを希望する場合の履修条件になる. また,他のOR系のゼミナールを希望する場合にも履修条件となる可能性がある.OR系のゼミナールを希望する予定のある者は十分留意してほしい.
授業計画 オリエンテーション
経営情報におけるORの考え方の重要性.
スケジューリングの手法(その1) (その2は第4セメスタの生産管理論で扱う)
PERT, CPM, スケジューリング作成の理論と実際
問題の発見とその答え
システムを点と線で表現する
グラフの基礎, 表現方法,扱い方,連結性
ネットワーク上の最適化問題
最小木問題とその応用
最短路問題・最大流問題とその応用
最小費用流問題とその応用
ロジステックス戦略とその先端技術
巡回セールスマン問題, 郵便配達問題, 配送問題
まとめ
評価方法 評価は学期中に2回行う試験(中間試験および期末試験)の点数の平均により決定する。ただし,試験の点数(100点分)に加えて,日頃の講義への積極性や毎回課す課題等の状況もプラス点として考慮し追加する場合もある。
教科書
参考書
メッセージ ORで学んで欲しい素材はたくさんありとてもすべては教えきれません.他大学ではなるべく基礎的内容をまんべんなく教えるようになっています.しかし,ORが重要な学習科目の一つとなっている経営情報学科では比較的多くの時間が割り当てられていることを活かし基礎的な部分はもちろん, 取り上げるテーマによっては,深い部分にも取り組んでいきたいと考えています. 多くのことを深く学ぶ分エネルギーを多く必要とする講義ですが,その分有意義で楽しい講義にしたいと思っています.詳しい講義内容や今まで受講した学生の感想などは以下のURLにて参照できます.http://www.bunkyo.ac.jp/~nemoto/lecture/or/