| 年度 | 2003 |
|---|---|
| 科目名 | 国際関係論 |
| 教員名 | 戸田 三三冬 |
| 授業概要 | 前世紀における悲惨な大戦争の経験から、「国際平和」を追求する学際的研究の場として成長してきた国際関係論は、本来的に平和を求める学問である。核汚染と環境破壊の進む今日では、単に戦争がないという意味の「消極的平和」のみならず、経済的・政治的・社会的・文化的な「構造的暴力」の解明と、地球上に自然とともに生きる老若男女の自由を実現しうる「積極的平和」の追求が、今世紀の地球市民の課題である。それゆえこのクラスは、未来世代の平和を育む共生と連帯の思想を、ともに求める場でもある。 |
| 授業計画 | 国際関係論とはなにか。(講義、ディスカッション) A.International Relationsは Intenational Human Relations である。 B.地球市民とはなにか。 C.ジェンダーとエスニシティー 私たちをかこむ「構造的暴力」とはなにか。(講義) A.経済的権力構造 B.政治的権力構造 C.社会的・文化的権力構造 →環境問題[プルトニウム、ダイオキシン、環境ホルモン]・人口問題 「構造的暴力」の内面化[抑圧内面化]の歴史(講義、ディスカッション) A.国民国家(Nation State)は「国民」をつくる。 B.国民国家は「男」と「女」をつくる。 C.あなたはどこに? 民主的な意志決定構造とはどういうものか。(講義、ロール・プレイ) A.個人の家庭生活 B.コミュニティの生活 C.市政・国政レヴェル D.国際政治・経済のレヴェル 平和学とはなにか。 A.平和学の構想・歴史・課題(文献を読む、宿題) B.「平和学をどう創るか―私のアプローチ」(レポートと論評) 1970年代~現在はどういう時代か。(音楽、講義) A.世界経済の現段階:グローバルな格差、南北・南南問題の歴史 B.近代化論、構造主義理論、従属理論、世界システム ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』を読む(ゼミ毎の発表) 21世紀における地球市民の課題(ディスカッションと課題レポート) |
| 評価方法 | 現代市民としてどう考え、行動するかを全員で検討してゆくクラスなので、誠実で親切な心、多角的で柔軟な思考、発表能力が必要とされる。評価は、2回のレポートと小コメントを総合し、この授業を通してのあなたの成長(自己一致、寛容さ、思考力、決断力、明晰性、首尾一貫性、論理性、発表力など)に重点をおく。 |
| 教科書 | 岡本三夫著『平和学を創る』広島平和研究センター
ヨハン・ガルトゥング著(高柳・塩屋・酒井共訳)『構造的暴力と平和』中央大学出版部 初瀬龍平・馬場伸也・平野謙一郎共著『国際キーワード』有斐閣 高田和夫編『国際関係論とは何か』法律文化社 |
| 参考書 | ウォーラーステイン著 (川北稔訳)『史的システムとしての資本主義』岩波現代叢書
太田一男編『国家を超える視角一次世代の平和』法律文化社 |
| メッセージ |