年度 | 2010 |
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科目名 | 通訳入門 |
教員名 | 高橋 絹子 |
授業概要 | 日本でも国際会議の機会が増え、英語で会議を運営できる人材、プロの会議通訳者の育成は日本の国際化のために重要な課題です。地域社会においても、国際交流、海外からの教員の受け入れの増大、個人的な仕事や留学などのつながりで、世界中から訪問者を迎える時代になりました。その際、英語が共通の言語としてコミュニケーションをはかるための役割を担うことが多いと言われます。現実に、日本語を話さない訪問者たちの多くは、英語を通して色々な情報を得て日本で生活をすることができます。例えば、2002年のワールドカップの選手たちのアテンドや案内などのボランティア通訳もほとんどが英語によるものでした。この授業では、日本語と英語のプロの通訳者を目指したい人から、自分の英語力を高めたい人まで、通訳訓練をうけながら、英語を使って仕事をする体験学習をしていきたいと思います。主としてシャドウイング訓練をしながら、基礎的な通訳の仕方を学びます。耳から入ってくる情報を瞬時に置き換えることができるようになると、あとは自分の英語力を磨くことにより、仕事の可能性は無限大に広がります。学期のおわりには、少なくともボランティア通訳検定試験AまたはB級(1996年より実施)に合格することが目標です。 (この授業は、CASEC550点以上の英語力がある学生を対象とします。) |
授業計画 | 1.「通訳すること」と「翻訳すること」の違い(第1回) 2.逐次通訳と同時通訳(第2~4回) 3.通訳という職業の可能性:ボランティア通訳から会議通訳まで(第5~6回) 4.スピーキング力を高めるためのシャドウイング学習法(第7~11回) 5.通訳者の体験から現場を知る(第12回) 6.日常生活に関するボランティア通訳訓練(第13~16回) 7.ボランティア通訳検定A級、B級の試験対策(第16~19回) 8.国際問題を題材とした通訳訓練(第20~22回) 9.CALLシステムを使っての同時通訳体験(第23~25回) 10.国際会議と英語の役割(第26回) ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 授業出席と毎回の課題 50% 学期末の通訳テストおよびプロジェクト 50% |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 本講座では、「通訳]をするというのがどういうことなのかを理解するとともに、簡単な通訳ができるようにします。また通訳者になるための通訳訓練を活用し英語のコミュニケーション力の強化を図ります。加えて、通訳訓練は、大勢の前で話す訓練や、他者の話にじっくり耳を傾けて聞くよい訓練にもなります。通訳訓練を通じて、世界情勢や時事問題に対する関心を深めるとともに、母語である日本語でのコミニュケーションの重要性に関しても、改めて考える機会として欲しいと思います。授業への出席はもちろんのこと、積極的な授業への参加も期待します。 |