年度 | 2010 |
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科目名 | 社会科・地歴科教育法 II |
教員名 | 奥田 孝晴 |
授業概要 | 社会科・地歴科教育法Iでの学習成果をもとに、専ら実際の授業をいかに構成し、展開していくのかを研究する。前者を「基礎理論編」とするならば、本講座は「応用実践編」とでも呼ぶべきものとなるだろう。社会科・地歴科の全体構成における各単元の位置づけを確認し、どのように中学生、高校生に教授し、どのような学習成果を達成すべきかを、実際に指導案を作成し、模擬授業を行なう中で点検していくことが主な内容となる。 |
授業計画 | 社会科「地理分野」「歴史分野」・地歴科の全体構成と各単元の概説(1) 社会科「地理分野」「歴史分野」・地歴科の全体構成と各単元の概説(2) 社会科「地理分野」「歴史分野」・地歴科の全体構成と各単元の概説(3) 指導案研究-指導案の意義、目的、内容 幾つかの指導案を事例とした検討作業(1) 幾つかの指導案を事例とした検討作業(2) グループによる指導案作成作業(1) グループによる指導案作成作業(2) グループによる指導案作成作業(3) 個人による指導案作成体験(1) 個人による指導案作成体験(2) 模擬授業による授業作りの体験(1) 模擬授業による授業作りの体験(2) 模擬授業による授業作りの体験(3) まとめと総括 |
評価方法 | 出席、作成指導案、模擬授業などを総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 「社会科・公民科教育法 II 」シラバス中にも書いたことだが、授業を自分のモノとするコツとは「習うより慣れろ」に尽きている。高校教師を十余年務め、数々の教育実習学生の面倒も見てきたが、経験的に見て、大きなドジを犯した実習生のほうが、後々に「いい先生」になる確率が高いのはどういうことだろう。思うに、その原因となったのはしばしば生徒への配慮と愛情の大きさであったり、授業工夫のミスマッチなどであったりして、彼ら彼女らが「生徒のために教育する」という視点をけっして軽視・無視したのではないからだろう。ただ唯一、教育的情熱という高尚な言葉ではあまり上手く表現できないのだが、ある意味での「感性の良さ」は経験を積むだけではなかなかモノにならないものだ。「人間とその生き様が好き」という原初的なパッションがあれば、あとはなんとかついてくる・・・少し乱暴かも知れないが、もともと教育の原点とはそういうものだ。この実践的講座で、大いに「偉大なる失敗」を経験してほしい。 |