年度 | 2010 |
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科目名 | コンピュータ概論 |
教員名 | 八ツ橋 武明 |
授業概要 | パソコンの普及、コンピュータと通信と放送の融合があり、コンピュータはコミュニケーションのメディアとして急速に普及しつつある。インターネットにその典型例を見るが、新参の社会的なメディアには、ほとんどコンピュータが介在し、デジタル情報を処理・通信する社会基盤が成長している。このような社会基盤の成長は、今後の我々の生活やメディアシーンに大きな変容を迫るのは必至である。この様な社会現象をよりよく理解するためには、デジタル情報の表現と処理の技術的な基礎知識を欠くことは出来ない。 そこで当授業では、様々な形態の情報がデジタル表現される仕組み(情報表現のアルゴリズム)を学び、コンピュータがこれらの情報を処理するソフトウエアの体系とプログラミングの役割を学ぶ。次に実習では様々なソフトウエアを利用して、各種情報を実際に作成・ファイル化し、情報圧縮方法と情報品質の関係を学ぶ。またこれらの情報ファイルをHTML言語で記述して、マルチメディア的に利用する仕組みを修得する。 さらにプログラミング言語のJAVAスクリプトを用いて、自分で記述したアルゴリズムに基づいてプログラムを動かし、プログラム利用の効果を学ぶ。以上の学習によって、デジタル情報の表現と処理の仕組みを学ぶが、これらの知識は諸君がよりよいコンピュータとデジタル・メディアの利用者となる際にも欠かすことの出来ないものである。 |
授業計画 | 毎回プリントを配布し、また適宜課題を課す。 ガイダンス:メディア分野におけるデジタル化の進展動向(講義) デジタル情報表現のアルゴリズム:情報と符号化(講義) 文字・記号の符号化と各種コード(講義) PCM(パルスコード変調)による音声の符号化と各種音声ファイル(講義) 画像の符号化と各種画像ファイル(講義) 映像の符号化と各種映像ファイル(講義) コンピュータの命令語とソフトウエア(講義) コンピュータ・システムとソフトウエアの体系:OSとアプリケーション(講義) アルゴリズムとプログラミング(講義) タグをもちいたHTMLプログラミングの表現の基礎(実習) スキャナとデジカメによる各種形式の画像作成とHTML表現(実習) 音声の各種形式のファイル作成とHTML表現(実習) JAVAスクリプトによるアルゴリズム記述法(実習) JAVAスクリプトによるプログラミング(1):文字と背景色の変更(実習) JAVAスクリプトによるプログラミング(2):各種ウインドウの制御(実習) |
評価方法 | 評価は期末試験(約70%)と授業実習課題(約30%)にそれぞれを得点化し、合計値で評価する。授業内容の目標水準の理解と再現の到達度で決まり、特に高いものをAA、高いものをA、やや低いものをB、低いものをC、かなり低いものをDとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業は、情報表現系を指向する学生だけを対象としたものではない。今後のメディア現象を理解する、コンピュータをより便利に使うことを意図している学生諸君の履修を勧めたい。2セメの「コンピュータと通信」を受講する人は、必ずこの授業の受講が必要です。また「情報」の教職をとる人には履修は不可欠です。 |