年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 人間と宗教 |
教員名 | 山崎 裕子 |
授業概要 | 回心の問題は、宗教学のさまざまなテーマのうちの一つである。この授業では、初期キリスト教最大の教父アウグスティヌス(354-430)が、キリスト教徒になる過程を取り上げる。彼は、主著『告白』において、自身の精神遍歴を自伝的に書いており、その内容を考察する。 |
授業計画 | 1.アウグスティヌス 2.アウグスティヌスと『告白』 3.告白の意味内容 4.マニ教 5.懐疑論 6.悪の問題(1) 7.悪の問題(2) 8.アンブロシウスとの出会い 9.トッレ・レゲ(取って読みなさい) 10.回心後のアウグスティヌス 11.創造と悪 12.授業内容に関する質疑応答 13.予備日 |
評価方法 | 授業中に時々書いてもらう意見と学期末の試験によって評価する。毎回出席を取り(但し、出席点はない)、通算して3分の2以上出席している受講生のみ試験を受ける資格がある。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | アウグスティヌスは聖人であるが、私たちからかけ離れた存在ではなく、青年時代に悩み、迷った末に、自分の道を見出した人物である。彼の思索を追体験することにより、なぜ彼がそれほどにまで悩んだのか、共に考察していきたい。 この授業では、前に扱った内容を踏まえて理解を深めていくとともに、毎回プリントを配布し次回までに予習してきてもらい、それを前提として授業を進めていく。時間をかけてじっくりと本を読む(予習・復習する)ことが出来る人、具体的なことのみならず抽象的なことをも考えることが好きな人に受講してもらいたい。 |