年度 | 2010 |
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科目名 | 情報数学演習 |
教員名 | 惠羅 博 |
授業概要 | 情報科学の土台として欠かせない離散数学の基礎知識と、問題解決のための数理的思考力を養うことを目標とする。離散数学は体系的な学問分野というよりも、既成の数学的手法では扱えない個別の難問に対応するための、様々な技法の集大成といった側面が強い。演習でもそのような特徴を反映して、具体的な問題提起とその解決という形で進めていく。基本的で重要な以下の項目を取り上げる:集合と関係、順序、束、数え上げ技法(漸化式、母関数、反転公式、置換群)、木構造とアルゴリズム、グラフとその応用、輸送回路網とその応用。 |
授業計画 | 集合と写像 関係 半順序関係と束 順列・組合せ 漸化式 母関数の技法 反転公式とメービウス関数(2回) グラフ理論の紹介(2回) 木構造とアルゴリズム 輸送回路網(2回) 置換群と数え上げ |
評価方法 | 授業期間中に出す数回の課題のレポートで評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 理数的な問題を解決するためには、知識と推論能力の両方が必要であることは言うまでも無い。しかし、実はそれだけではまだ足りない。問題の本質を洞察し、解決のアイデアを考案するための直感力と創造力が大切なのである。これらの能力は、数理の魅力と個別の問題の面白さに対する感受性を磨くことで養われる。要は、学問を「楽しむ」ことである。この授業の意義もそこに尽きる。 |