臨床栄養学各論

年度 2010
科目名 臨床栄養学各論
教員名 渡邊 美樹
授業概要 臨床栄養学総論で学んだ内容を基礎知識とし、栄養上の欠陥がもたらす疾病や食事療法が有効な疾病について、疾病の概要、食事療法の意義や方法について学ぶ。最近の医療において、疾病構造の変化や病態生理の解明および薬物公害などにより食事療法の重要性が見直されているが、その点も十分認識する。栄養学や生理学の基礎知識、体内での生理作用を理解した上で、各疾病について、食事療法の基本方針、栄養基準、献立作成上の考慮点などを理解することを目指す。
授業計画 食事療法の概要-(1)臨床栄養学と食事療法(2)食事療法の重要性(3)治療食の種類
一般食-(1)流動食とその対応(2)軟食とその対応
貧血症-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
痛風-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
糖尿病-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
食品交換表のしくみと活用
腎臓病-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
腎臓病食の対応方法について
減塩食の対応方法について
高血圧症-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
動脈硬化症(脂質異常症)-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
心臓病-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
肝臓病-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
膵臓病-(1)食事療法の基本方針(2)献立作成上の考慮点(3)調理上の考慮点
評価方法 1.定期試験(90%) 2.出席・授業態度の評価点(10%) により総合的に評価する。定期試験問題は、食事療法の(1)基礎知識(2)基本方針(3)献立作成上の考慮点について出題し、理解度を正解の点数により評価する。
教科書
参考書
メッセージ 現在の日本は平均寿命、健康寿命ともに世界一といわれています。平均寿命が長くても病人や半健康人ばかりが多くなれば、健康寿命は短くなります。疾病と食事・栄養の関係を学ぶことは治療だけでなく予防・健康維持にも役立ちます。この授業で食事療法の基礎を身に付け、応用力、実践力の習得を目指しましょう。まずは自分や身近な人たちに目を向け、健康について考えてみましょう。