臨床栄養学特論

年度 2010
科目名 臨床栄養学特論
教員名 渡邊 美樹
授業概要 臨床栄養学の目的は、傷病者の病態や栄養状態の特徴に基づいて、適切な栄養療法(栄養マネジメント)を行うことと、疾病を予防することです。この授業では、臨床栄養管理について理解を深めていくとともに、病院等医療機関でのチーム医療(医師、看護師、その他のスタッフとのチーム)における管理栄養士・栄養士の役割についても考えていきます。また、これまでの授業で取り上げなかった疾病の中で、近年食生活の変化に伴って増加してきた疾病を取り上げ、その食事療法についても学びます。授業は、通常の講義形式の他に、演習及びレポート作成、グループセッション、試食、現場の病院栄養士(管理栄養士)による特別講義なども行います。この授業では、これまで学んできた臨床栄養学(総論、各論、実習)をより深く理解し、実践に応用できる力を付けることを目指します。
授業計画 疾病別生活指導・栄養指導(復習、まとめ)
栄養成分別栄養管理法
栄養ケアマネジメント
臨床栄養管理とチーム医療の実際
栄養サポートチーム(NST)における栄養士(管理栄養士)の役割
腸疾患と食事療法(潰瘍性大腸炎、クローン病)
心身症と食事療法(摂食障害)
臨床栄養指導とカウンセリング
グループセッション
管理栄養士国家試験について(概要、演習)
特別講演
レポート作成
まとめ
評価方法 1.学期末のレポート提出(70%),2.授業内の課題提出(20%),3.授業中の態度・活動を含めた出席点(10%)により総合的に評価する。提出物については、(1)期限(遅れた場合は減点、未提出は0点)(2)内容(課題の理解、考察の内容が適切であるかなど)の総合評価とする。
教科書
参考書
メッセージ この科目は、臨床栄養学のまとめに相当します。授業で触れない部分についても積極的に学び、理解を深めていきましょう。現在の日本は平均寿命、健康寿命ともに世界一といわれています。平均寿命が長くても病人や半健康人ばかりが多くなれば、健康寿命は短くなります。超高齢社会を迎えるであろう将来も、健康寿命が少しでものばせるよう、まずは自分自身や身近な人々の健康から考えていきましょう。