出版論 I

年度 2010
科目名 出版論 I
教員名 田畑 則重
授業概要 出版・編集のワークフローも簡単に説明するが、スキルの修得は「出版演習 II 」で行い、本講座では、出版の歴史と社会的な役割・機能を理解し、出版というメディアの特徴を知った上で、日本の出版産業の現状を知り、急激に変化しているメディアの将来像を考えることを主眼とする。
授業計画 出版の歴史(世界編)写本、木版印刷による「出版」を一変させたグーテンベルクの活版印刷術、publisherの誕生
出版の歴史(日本編)欧化に伴う出版業の成立、「円本」に見る現代型出版業・ベストセラーの条件
出版の社会的機能と他メディア 啓蒙・教育、知財、報道、論評、表現、娯楽
出版のワークフローI 企画、原稿、編集、校正、製作、装丁、流通、販売に至る流れ
出版のワークフローII
現役編集者(ゲスト)による「編集者の仕事」
世界の出版産業 メディアコングロマリット化と日本への進出、展開
日本の出版産業I 販売委託制度、コミックスに支えられる構造
日本の出版産業II デジタル出版が拓くコンテンツビジネス産業化への道
日本の出版社I 伝統的出版社と出版不況
日本の出版社II 変容する出版業と異業種進出
出版の将来I クロスメディア化、ネット出版の影響
出版の将来II 本は消えるか? この10年のベストセラーから考える
*学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 出席点を30%、期末のレポートを70%の割合で評価する。
教科書
参考書
メッセージ 14年連続してマイナス成長の出版産業はデジタル化の波にも洗われ、大きく変化しています。歴史ある大手出版社の衰退のかたわらでIT産業などの新興企業から出版に進出する動きも顕著です。出版メディアの将来、出版産業の行方に関心ある人に受講して欲しい。