年度 | 2010 |
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科目名 | 放送論 II |
教員名 | 竹林 紀雄 |
授業概要 | かつてはテレビ以外の映像メディアと言えば、劇場で上映される映画だけでした。しかし今、ITインフラの整備と通信分野のテクノロジーの進歩によってテレビを取り巻く状況は一変しました。この情報環境全体の変化のトレンドのなかで、メディアとしてのテレビの位置付けは確実に変わりました。惰性的にテレビ視聴行為が継続される一方、インターネットなどの新しいメディアを通して、これまでに蓄積されたテレビ資源が緩やかに食いつぶされはじめた時代と言えます。1953年の放送開始から50年以上が過ぎ、表現のスキルや制作のシステムはもちろん、商業放送としてのビジネスモデルも成熟し、様々なノウハウも確立されました。しかし、状況の変化は大きく、これまでのテレビ業界の常識が通用しなくなりつつあります。このようななかでテレビという放送メディアに可能性はあるのか。もしあるとすれば、それはどのようなものなのか。これをメディア論的な観点から探っていくのがこの授業です。 |
授業計画 | テレビが直面する問題 テレビの表現の現状と課題 活字メディアと映像メディアの表現プロセスの違い テレビ視聴と映画鑑賞の身体性の違い 新しいメディアの台頭について インターネットの匿名性とテレビの公共性について 7家庭という空間的、時間的コンテクストについて メディアとしての役割りとテクノロジーのバランス 総括 |
評価方法 | 定期試験と小リポートにより評価します。ただし、出席状況と授業態度によって20%の範囲で加減します。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | これまで私達は、テレビからさまざま情報を受容し続けてきました。そしてテレビは、人々の社会生活に大きな影響を与えるメディアでした。しかし今、メディアとしてのテレビは皆さんが考える以上に変化しています。テレビ業界を志望する人のみならずより多くの学生に履修していただきたいと思います。 |